今年で創立76年を迎える緑ヶ丘女子高校。京急汐入駅から徒歩約6分、校名の通り緑に囲まれた小高い丘の上にある女子高だ。
同校には、特進・看護医療コース、総合・進学コース、幼児教育コースの3コースがあり、生徒の「なりたい自分」を実現する取り組みにも力を注いでいる。
同校の写真部を訪問し、カメラ片手にどんな被写体を求めているのか、写真の魅力や楽しさについて話を聞いてみた。
現在、部員は8名。この日活動していた3階の教室では、近々市内で開催される写真コンテストに出品する写真の選定を行っていた。
総合・進学コース3年で部長のYさん(三浦市立南下浦中学校出身)は「もちろん写真を撮ることも好きでしたが、母に買ってもらった一眼レフカメラの使い方がよく分からなかったので、撮り方や扱い方などを習いたいと思い入部しました」。
また2年のTさん(横須賀市立坂本中学校出身)は「私も写真を撮るのが好きだったので、高校を選ぶ時も写真部がある高校を、と考えていました」と、2人は入部の動機を話してくれた。
「写真部は自由な雰囲気で、とても楽しい部活です。写真は好きな時に好きに撮れる。自分の都合に合わせて部活動ができることも魅力です」とYさん。
Tさんは「入部したときはとても緊張していたのですが、先輩や顧問の安藤先生の指導はとても優しく、今でもとても楽しくやっています」。
「私が好きな被写体は”人物”です。今しか撮れない日常の写真を撮っています。例えば、教室や廊下で会話している友達の、笑っている表情とか。この学校で同じ時間を共に過ごしている、先生や生徒の豊かな表情を撮りたいと思います」とYさんは話してくれた。
Tさんは「学校ではスマホ、休日はデジカメを持って街を歩いていると、建物や雲や空など思わぬ風景に出会う機会が多いので、外の景色を頻繁に撮るようになりました」。
被写体の好みが異なる2人だが、作品はいずれも素晴らしい。
今年3月、地元ケーブルテレビ主催の「すかっこ写真コンテスト」では、優秀賞と横須賀経済新聞賞のW受賞をした。
2人の作品を見せてもらうと、Yさんの1枚は、夕暮れ時、薄暗い路地裏に佇む友達の神秘的な表情の作品「路地裏のヴィーナス」。Tさんの1枚は逆光が創り出す陽の光の陰影が巧みな作品「秋の静かな帰り道」だ。
2人の心が伝わる素敵な作品を目に焼き付けて同校を後にした。
(よみうり進学メディア編集部)
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