2023年7月末、城北高校剣道部を訪ねました。
剣道をやっている中学生の皆さんはよくご存知だと思いますが、同部は県の頂点を争う強豪です。今夏のインターハイ予選は惜しくも決勝戦で敗れ、2年ぶりに出場を逃しましたが、優勝校との差は紙一重です。
インターハイ直前、全国の強豪が集結する「玉竜旗剣道大会」が福岡で開催されましたが、ここで奇しくも県決勝で敗れた本庄第一と再戦することになりました。今期は新人戦、関東大会予選と連続優勝しており、唯一の黒星がインターハイ予選決勝の本庄第一戦でした。同じ相手に2度続けて負けるわけにはいかないと奮起した選手たちは見事勝利を収め、その実力を証明しました。
部員30人の大所帯、3人体制で指導
同部は部員数30人の大所帯です。ほぼ全員が中学校やそれ以前からの経験者だそうです。
顧問の先生も3人います。部を率いるのはこの道40年の大ベテラン・那須健司先生。それを支えるのが学年主任も務める猪鼻健先生。そしてここに新人の貝塚脩悟先生が加わりました。貝塚先生は今年の国体(成年の部)の埼玉県代表選手です。
那須先生によると「高校チャンピオンでも勝てないほどの強さ」ということです。選手たちの良い目標になるでしょう。
考査前10日間は練習なし
練習は年末年始以外休みなしといいますから、なかなかハードです。ただし、1日の練習時間は意外に少なく、平日は放課後4時から5時50分までの2時間足らずです。ですので多くの生徒が練習後も学校に残って勉強します。また、定期考査前10日間は練習がなく、剣道を一切忘れ勉強に集中します。道場の予定表には「大会」や「合宿」などと並んで「猛勉強」というプレートが10枚用意されていました。部活と勉強の両立を重視していることの現れでしょう。
那須先生は、「うちの学校は勉強主体の進学校。剣道だけやりたい子には合わない。勉強と両立しながら日本一を目指す」と語っています。
強さの秘密は集中力
練習の様子も見学させてもらいました。
道場はエアコンが効いていましたが、激しく動く部員たちの熱気が上回っているようでした。練習は流れるように進み、部員たちの動きには無駄がありません。この高度な集中力が強さの秘密であり、勉強との両立に繋がっているのだと感じました。
(よみうり進学メディア編集部)
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