栄北高校は伊奈町にあります。大宮駅からニューシャトルで15分。「丸山駅」を降りると、もう学校は目の前です。学校発表では徒歩3分ですが、一直線で300mなので、そんなものでしょう。創立は2000年(平成12年)ですから、県内私立高校(全日制)としては2番目に新しい学校です。
名称からも分かるように埼玉栄・栄東・花咲徳栄と同じ佐藤栄学園の系属校です。開校以来「面倒見の良い学校」として知られ、着実に評価を高めてきましたが、近年は進学校としての実績が向上し、その点でも注目を集めるようになりました。
令和5年3月の大学入試では、国公立に36人合格しました。最大のトピックスは開校以来初の東大合格者が出たことです。
ただ、学校としてはむしろMARCHレベル合格者が160人を超えてきたことを評価しているようです。交通の便に恵まれた県南部の学校なので、通学圏内にある都内有名私立大に確実に入れる高校としての地位を確立するのが最優先課題だとしています。
以前から同校が前面に打ち出しているのは「学校完結型」の進路指導です。簡単に言うと、予備校などに行かなくても、学校の授業や補講だけで大学合格に必要な学力が身につく指導です。
東大に合格した先輩も陸上部に所属しながら、塾や予備校に通うことなく希望を実現しました。
学校完結型を実現するためには学習環境の提供が不可欠なので、同校ではほぼ365日、朝8時から午後8時まで学校を開放しています。部活の練習を終えてから自習室や教室・食堂などで勉強する生徒がたくさんいます。
面談も数多く行われます。担任の先生は、生徒それぞれの第一希望を尊重しつつ最適な学習計画の立案をサポートします。
同校は次年度から、従来の4コース制を3コース制に改編します。国公立・早慶上理への一般合格を目指す「特類選抜」、MARCHなど難関大を目指す「特類S」、勉強と部活を両立し有名私大を目指す「特類A」の3コースです。「学校生活を楽しみながら、チャレンジする生徒に是非来て欲しい」とメッセージしています。
(よみうり進学メディア編集部)
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