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埼玉 高校レポ
2019.11.28

探究と学び合い 独自路線で期待に応える 開智高等部(さいたま市岩槻区)

3年完結型で一貫に劣らない実績

開智高校は、中学からの入学生で構成される一貫部と、高校からの入学者で構成される高等部に分かれています。両者はそれぞれ別個のカリキュラムを持ち、授業はもとより行事なども別々行われています。

今回取材したのは高校入学生のみの高等部です。中高一貫部はすでに埼玉を代表する私立校としてすばらしい進学実績を残していますが、3年間完結型教育により、急速に実績を伸ばしているのが高等部です。

今春は、東大1人をはじめ北海道・東北・九州・一橋・東京工業など国公立に64人、私立では早稲田に40人、慶応に19人など進学校の名に恥じない見事な結果を残しています。

 

現状に満足せず、
常に反省し前進する

傍目には羨ましいほどの進学実績ですが、教頭の加藤克己先生は、「反省点もまだまだ多く、課題は山積している」と謙虚に話されています。現状に甘んじることなく、常に改善に取り組む姿勢が着実な進学実績向上につながっています。

今期の最大の反省と課題は、「上位層はまずまずだったが、中下位層が今一つ伸ばしきれなかったこと」(加藤教頭)だそうです。首都圏の大学入試をめぐる情勢は厳しさを増していますが、「外部要因を言い訳にしてはいけない」(同)とも話されていました。進学校としてのプライドを感じる一言です。

やりたいと思う気持ちを大切に

大学進学にフォーカスした指導をしていた時期もあったということですが、探究や学び合いを重視した開智本来の学びのスタイルの方が最終的には良い結果をもたらすという結論に至り、今は受験にのみ特化した指導は行っていないそうです。

「生徒がやりたいことはできるだけやらせてあげたい。やりたいと思う気持ちを大切にしたい」(同)という方針の下、生徒たちは部活や行事にも積極的に取り組んでいます。

ICT教育には時間をかけて取り組む

タブレット導入などICT教育を前面に打ち出す学校が多いなかで、同校はやや違った考えを表明しています。独自に教材を開発することや、先生の授業スキルを向上させることなど授業改善が優先だという考え方です。グレードアップした開智高等部教育の全貌は間もなく姿を見せるでしょう。

開智高等部ホームページはこちら

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