都営三田線白山駅から徒歩約6分など、地下鉄4駅を利用できる東洋大学京北高校。
明治31年、東洋大学の学祖である哲学者の井上円了(えんりょう)によって創立された同校は『諸学の基礎は哲学にあり』を建学の精神としている。
「この哲学教育が当校のベースであり、進学指導についても同じです」と進路指導部長の湯澤貴通(たかみち)先生。
哲学では先入観や偏見にとらわれず、物事を深く考えることを大事とする。
「哲学教育で思考を磨く。錬磨していく。これが全ての教科で日常的に行われています」。
東洋大学の附属校として内部進学制度もあるが、その一方で、国公立大学や難関私大などに一般入試で合格できる学校である。
「進路指導の方針は、後者です。理由なく東洋大学だけと決めない。『思い込みを排除し自分の殻を破りましょう』から指導を開始します」。
一般入試で勝負できる学力を付けることを目標に、国公立大学入試に対応したカリキュラムを設置。
例を挙げると、学力定着システム『Cycle4』は、毎朝のテストで結果を分析、苦手分野を把握。反復を繰り返しながら理解を深める。家庭学習を習慣づけ、基礎学力を定着させていくものだ。
放課後の『ASP(After School Program)』は、科目担当の先生を中心に開講される希望制の講習会。理解が曖昧な箇所や強化したい分野など、個々の目的に応じて受講できる。生徒たちの理解具合を見ながら先生たちが内容を設定し、前向きに学習に取り組む生徒を応援していく。
さらに同校は自習空間が充実しており、チューターなどに質問ができる場も豊富。「講習を受けたいならASP、自分でやりたいなら自習室、質問したい時はチューター。先生に質問したい、友だちと一緒に勉強したい、も選べます。自分に合った方法で学びを進められます」と湯澤先生。
模試の結果は1・2年次から各教科担当と共有し、指導が続けられる。弱点の克服などは学年が上がるほど細かくなり、受験への意識を高めていく。「大学受験の指導は、高校の勉強を自走できる学力の補強と、進学先を志望する材料を渡すことです。『これをやりなさい』は限界があります。自分の目的や意志がはっきりすると、生徒は必ず変わっていきます」。
最後に湯澤先生から「手際よく、コスパよく、を重視しがちですが『これぐらい』で諦めないことです。本校は自分の立っているところを見つめ直す、哲学教育を実践し、哲学に基づいた伸びる指導を行っていきます」と未来の入学生たちにメッセージをくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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