開智高校(高等部)を訪ね、今春の進学結果 等について話を聞きました。
今春の卒業生は粘り強く努力を重ね、前年度を上回る進学成果を挙げましたが、入学時は英語に苦手意識を持つ生徒が多く不安もあったそうですが、入試が近づくにつれ急速に力をつけ見事な結果を残しました。同校担当者は「危機感がむしろプラスに働いた」と振り返ります。
同校では、中高一貫部と高等部(高入生)の進学実績を明確に分けて公表しています。透明性とかつ見やすさ、分かりやすさを重視するのが従来からの方針です。
今春の高等部卒業生は290名で、現役合格率は92.2%でした。東大・京大はじめ国公立合格者は95名(うち現役78名)、私立は早稲田73名(同71名)、慶応は22名(同20名)、上智は38名(同38名)でした。公立のトップ進学校と比べ2クラス分ほど少ない人数でこの結果です。
進路指導は「自分で行くべき大学を選ぶ」ことを重視し、特定の大学を勧めることはありません。模擬試験の結果をもとに年間3回以上の個人面談を行い、生徒の希望や適性に応じた受験校選定をサポートしています。推薦入試については「第一志望であること」を前提に慎重な判断を促しており、学部内容も含めた検討を指導しています。
平日のほか春・夏・冬の長期休業中に講習を実施しており、特に夏期講習は多くの生徒が参加します。
授業は最大8時間まで設定され、英語と数学に重点を置いた構成です。
自習室は朝7時50分から夜8時50分まで利用可能で、最大75人が学習できる環境が整っています。予備校に頼らず、学校内で完結できる体制が特長です。
部活動は週4回程度で、講習との両立が求められます。学業をメインに考えている学校ですが「部活ができないわけではない」ので、女子のハンドボール部やバレー部などが活発に活動しています。
開智高校では生徒の自主性を尊重しながら、個別対応を徹底した進路指導を行っています。将来を見据えた学びの場として、今後も多様な進路実現を支える体制づくりが進められます。
(よみうり進学メディア編集部)
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