『自立した個人の育成』を教育目標に掲(かか)げる桜丘高校は、今年度から3コース制をスタートした。生徒一人ひとりが自らの興味や適性を見つめ、受験期の選択肢を広げられるよう、早期からの進路探究ときめ細かな受験支援を重ねている。
今春は国公立大学41名、早慶上理45名、GMARCHに131名が合格。早慶・GMARCHの合格者割合は5年前の2倍以上となった。

こうした結果の背景には高大連携を生かした多彩な学びがある。
1年次からオープンキャンパスへの全員参加を皮切りに、多くの大学に触れることで、受験期の選択肢を広げる。
また、1年生必修の大学模擬授業では、大学名や学部名を伏せ、講義内容だけで20講座から2コマを選択。『自分は何を学びたいのか』を起点に、学部・学科への理解を深める仕掛けだ。
大学教授を招く進路講演も年に複数回実施。さらに学年集会やLHRに卒業生を招き、進路講演として生徒に必要な情報を柔軟に提供する。
社会人を招くキャリア講演会では、高校・大学での学びや仕事に就(つ)くまでの多様な道筋に触れ、将来から逆算して考える視野を育てている。
こうした学びを支えるのが、生徒と担任との厚い信頼関係だ。インターナショナルリベラルアーツコースは3年間同じクラスの仲間と受験に臨む。他の2コースも2・3年次は同じクラスで学び、『受験は団体戦』として励まし合い切磋琢磨していく。
担任も継続して生徒を見守り、進路部と情報を共有し、一人ひとりに寄り添った受験サポートをする。
受験期までいくつもの個別支援を重ねる中でも、12月の2・3年生へ向けた『大学出願戦略冊子』の配布は桜丘にしかない重要なツールだ。
同一受験日の入試一覧やB判定基準、合格者平均偏差値などのデータをもとに、第一志望群と併願校の組み合わせを検討する。過去データも活用し、これまでに見てきた多くの大学の中から第一志望として考えたい大学群の受験で、生徒の力を最大限に発揮できる出願プランを作成する。
学習面では、『CL Lab』に難関大学の現役学生メンターを配置。受験対策や質問の対応に加え、受験体験記を通じて学習法や不安への向き合い方も伝えている。
最後に進路部の髙橋雄仁先生から「高校の3年間は人生の通過点であり、自分の可能性を広げる時間です。勉強も部活も全力で取り組める学校を探してください」とアドバイスをいただいた。
(よみうり進学メディア編集部)
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