鶴見の高台にある聖ヨゼフ学園高校。静かで落ち着いた環境に、小・中・高校が併設されています。
光が降りそそぐアトリウムで、同校中学出身で3年生の長島由佳さんと矢本みなみさんにお話を伺いました。
「1学年2クラスの少人数制なので、クラスメイト以外も一人ひとりをよく知っています。先生とも話しやすく、仲が良いです」と長島さん。
アトリウムに並んだテーブルでは放課後、先生に質問する生徒たちの姿も見られ、全員に目が行き届き、自然と信頼関係が構築できる環境です。
授業では宿題と提出物が多く、小テストも頻繁に行うのが特長で、これは知識を詰め込むためではなく「学習する習慣」を身に着けるために実施されています。
日々の努力を目に見える形にして生徒の自信をはぐくみ、卒業後も力を発揮できるよう育てていくことが目的です。
グリークラブに所属する矢本さんは「クラブ活動では密にならないよう、工夫しながら練習しました」とコロナ禍をマイナスと捉えず、条件のもとで工夫を凝らすことを学んだと話してくれました。
いくつかの行事は中止となったものの、これまでにない企画や取り組みを生徒自ら生み出しました。
「昨年度はヨゼフ会(文化祭)が中止となり、全員で集合するのが難しいなら、ということで修学旅行時の写真を集め、モザイクアートを制作しました。
1枚毎に色が異なる画像を並べ、離れて見ると訪問した長崎の風車になっている仕組みです。みんなで分担し、約1か月で完成しました」と長島さん。
同校では2020年度、中学校から男子生徒の入学を開始、順次高校も共学化します。スムーズな共学化へ向けて、先輩たちも体育祭や文化祭の催しなどで協力しています。
知識に裏付けられた課題解決力を育成し、「方法」を示すことで「やろう」という気持ちを応援する。
少人数ならではのまとまりを感じながら「ごきげんよう」の声でお見送りいただきました。
同校中学出身で3年生の長島由佳さんと矢本みなみさん