生徒の希望をかなえる特進と進学の2コース制で、国公立、早慶、難関私大への進学実績を伸ばす拓殖大学第一高校。文武両道を実践する同校は部活動も盛んに行っており、全国レベルで活躍する部が多いのも特徴だ。
夏休みの校舎には、吹奏楽部の多彩な楽器の音色が響いている。
「学校見学の時、先輩たちが校内の至る所で自習している様子を目にし、ここでなら私も勉強ができると思いました」と、部長のOさん(府中市立府中第二中学校出身)と、「コロナ禍で中止なりましたが、ターム留学など国際理解教育と英語教育に魅力を感じました」と話す、副部長のKさん(羽村市立羽村第二中学校出身)の二年生二人に話を聞いた。
「中学校の吹奏楽部と違い、先輩たちが自主的にのびのびと練習している様子が気に入りました」と入部動機を話すKさん。
現在は夏のコンクール向けて、パートに分かれ上級生が下級生に指導している。未経験者も、初めての楽器を演奏する部員も、夏のコンクールまでには演奏が出来るようになるそうだ。
練習は、学校が休みの日曜日にも行われ、生徒昇降口の大きなエントランスホールなど使い、思う存分に音を出し、合奏練習をしているそうだ。
昨年は、コロナ禍でリモートによるパート練習や合奏も行ったと言う。そんな生徒の苦慮する様子を見ていた先生が、今年の6月に八王子のホールでの定期演奏会を企画してくれた。緊急事態宣言によって開催が危ぶまれたこともあったが、保護者と関係者のみに向けて演奏を行った。「私たち2年生は入部してから初めての演奏会でしたので感無量でした」と蒲原さん。「開催を企画してくれた先生と、いつも支えてくれている保護者に感謝の気持ちで演奏させていただきました」とOさんは話してくれた。
最後に受験生に向けて「自分のやりたい事の出来る高校を選び、最後まで行きたい高校に行く気持ちを大切にしてください」と二人からアドバイスを貰った。