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東京 高校レポ
2021.9.3
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東京成徳大学高等学校(東京都北区) この学校の ここに注目! 『成徳』の精神を持つグローバル人材を育成

合言葉は文『部』両道
『成徳』の精神を持つグローバル人材を育成

東京成徳大学高等学校は、北区王子で創立96年目を迎えた。
伝統校の一角にある同校だが、国が掲げる現在の教育目標である「基礎学力の充実」、「思考力・判断力・表現力の育成」、更には、「グローバル教育」、「ICT教育」などでは、大きく先行し着々と成果を挙げている。
夏休みが明け、コロナ禍の影響が大きくなってきた学校現場だが、いち早いコロナ対策を打ち出す同校の安心度にも注目したい。

教育を支える3本の柱に人生のビックロックが

「東京成徳大学高校の教育の方針は、徳を成すことのできる生徒の育成です。このため、3つの柱を中心に教育プログラムを推進しています」と話すのは、同校教頭の佐藤則之先生。
「勉強と部活動を両輪として文『部』両道を推進」、「自分を深める学習を通じて哲学的な面から自らの生き方や人・自然・社会との繋がりを考えさせる」、「自分の適性を考え広い視野で進学を考える」ことが、3つの柱だ。
「自分を深める学習」が建学の精神にも繋がる同校のオリジナルのプログラムだ。1年次の夏の戸隠での合宿で、他者や自然と自分とのつながりを仲間たちと共に考え、語り合うことを皮切りに、「自分を深める学習」がスタートする。「友情とは」、「生きるとは」、「家族とは」、哲学的な課題を通して、生きる意味を考えることになる。

学校行事・部活動の活性化に生徒たちの熱気が

部活動では、人工芝が敷き詰められたナイター設備のあるグラウンド、5つある体育館、さらに温水プールや弓道場、テニスコート、プラネタリウムなどの恵まれた施設を利用して、21の運動部、21の文化部、20の同好会があり、在校生の85%がどこかに属し、積極的に活動している。
現在は、コロナ禍で、一部の学校行事、沖縄修学旅行や戸隠への校外学習などが中止や内容変更になってはいるが、1日も早くコロナ禍が明けて、生徒たちが学校行事に、部活動に全力投球する姿が戻って来て欲しい。

特色ある進路指導で高校生活の完結を目指す

3本の柱の一角を占める進学のためのプログラムも同校の特色だ。
1年次4月の基礎学力診断を始めとして3年次の大学入試直前まで、ほぼ毎月実施される進学のためのプログラムが実行される。
「『文系・理系選択のための適性検査』、2年次には『80校以上の大学の担当者を迎えてのオープンキャンパス』を実施しています。生徒たちのモチベーションを高め、本気度を上げていくことが狙いです」。前年まで、進路指導部長だった佐藤教頭を始め、同校にはプロの進路アドバイザーの資格保持者が何人もいる。
苦手分野克服のための課題提示、夏期・冬期の進学講習などに加えて、ほぼ毎学期に2者面談・3者面談を実施して、本人の適性に合った進学先が見つけられるようだ。
前年度卒業生の現役での進学率は85%。東京都の国・公・私立高校の平均が67%前後(令和2年度学校基本調査)から見ると極めて高い。校名からも分かるように系列の大学を持つ高校だが、国公立や難関大、著名大学への進学が目立つ。
同校は、高等部のほかに中高一貫部を持つが、左下表に掲げているのは、あくまで高等部だけの実績だ。一貫部とは、校舎だけでなく教育プログラムも別個になる。
完全に独立した高等学校教育が、隠れた同校の特色となる。

ICTの積極的な活用でコロナ禍を乗り切る

佐藤教頭は続ける。
「本校では一人1台ipadを所有しており、学習・進路決定・面談など様々な場面で積極的に使用しています。緊急事態宣言下にあっても、対面とオンラインを組み合わせた授業を軸に分散当校を行い、本来の教育活動と徹底した感染防止対策に努めています」
オンラインでの授業といっても、コミュニケーション重視の双方向型に拘る。録画もできることから、生徒たちのノートをとる手間が省け、不明なところを繰り返し見ることで生徒たちの理解度が増し、授業ははかどるとのこと。
ただし、教員の手間が増え、授業への試行錯誤は続いている。
「教員の努力と熱意がそれを支えています」。佐藤教頭は、それが自慢のようだ。

DDRで生きた英語を学び海外留学をサポート

DDR(Discussion and Discovery Room)には、ネイティブ教員が常駐し、海外留学のサポートや英検対策、大学入試試験対策も可能になっている。
留学制度では、学校に在籍したまま1年間の海外留学や、短期での留学を可能としている。語学研修だけではなく、異文化交流なども可能としている。現在の状況下では、決行は難しそうだが、色々な可能性を広げる同校の挑戦は続いている。

ビックロックをあなたの心に

ある大学教授が大きな壺を取り出して、岩を入れ、学生達に聞いた。「これで満杯か?」「満杯です。」こう学生達が答えると、砂利で岩の間を埋め、「これで満杯か?」学生達はもう答えられない。教授は岩と砂利の間に砂を入れ、最後に水を注いで言った。「大きな岩を先に入れない限り、それが入る余地は二度とない。『大きな岩』は君達にとって一番大切なものだ。それを最初に君自身の壺に入れなさい。順番を間違えると、君たちの人生はつまらないもので満ちてしまうだろう。」(同校教材より要約)
ビックロックとは、同校の『成徳』の精神そのものであり、君たちにとって一番大切なもののこと。長い人生を生きていく上での礎となる大きな岩を高校時代に探し求め、心の中に詰め込んで欲しいという願いが込められている。(PR)

東京成徳大学高校のホームページはこちらから

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