2023年の創立80周年プロジェクトの一環として新校舎が完成し、夏休み明けから学習の場を移した鎌倉女子大学高等部。
道路を挟んで向かい合った旧校舎と新校舎を合わせた広いキャンパス内には、3つある体育館をはじめ、6面のテニスコートや温水プールなど充実した施設が揃っている。
そのため、どの部活でも練習場を他部と交代で使うことも少なく、精一杯練習に打ち込むことができる。
同校は部活動加入率が90%以上と盛んで、18クラブのうち15クラブは中等部・高等部の生徒が一緒に活動しているのも特徴だ。
弓道部も中・高等部を合わせた約40名で構成され、週5回活動しているという。
取材に答えてくれたH・Uさん(2年・同校中等部出身)は小学生の時にテレビで見た弓道に憧れて中等部から入部をした。初心者から始め、5年間の練習を経て今回、国体の神奈川県代表に選ばれるほどになったそうだ。
弓道の魅力について「28m先の的に矢を当てた時の達成感です。試合で4本すべての矢が的に当たった時は、とても嬉しいです。始めた頃は全然当てられなかったけれど、練習を重ねていくと段々と当たる確率が上がっていき楽しいです」と語ってくれた。
顧問の小林正典先生は、「大半が初心者として始めるので、生徒には『ここまでできる様になった』、『これができた』という思いを感じてもらい、弓の楽しさを伝えていきたい」と話し、熱心に指導を行っていた。
最後にUさんは、「中等部の下級生が高等部から入部した上級生を教えることもあり、他学年との距離間も近い。上下関係も厳しくなくて楽しい部活です。自分のペースでのびのび練習できる雰囲気なので、弓道に興味のある人はぜひ入部してほしい」と中学生に向けてのメッセージで締めくくってくれた。
※2021年9月から新校舎での授業が開始されました。