生徒一人ひとりの持ち味を生かす教育指導を行っている八千代松陰高校。3つあるコースの特徴や進路指導、進路実績について、進路指導部の和地克己部長と緑川仁崇主任に話を伺った。
「本校の特徴はプロスポーツ選手から医学部まで、多種多様な進路希望を持つ生徒がいることです」と和地先生。コロナ禍でも担任がオンライン面談を頻繁に行うなど、一人ひとりに寄り添ったきめ細やかなサポートを行っている。
同校の基本理念である文武両道を体現、生徒数が最も多い「進学コース」では、個々の希望やレベルに合った教育を提供し幅広い分野への進路に対応している。
国際交流という部分で特徴を持たせたのが「IGSコース」。それに見合うだけの語学力や学力を身につけるカリキュラムが組まれている。希望者には約3週間、アメリカ西海岸で研修を行っており、大学での学習、学生や教授との交流を通じてグローバルな視点から気づきの発見や国際性を身につける機会となっている。
今年度新設されたのが「AEMコース」。他とは性格が異なる受験対策に特化したコースで、医学部や最難関大学を目指す生徒に向けて、より高度なカリキュラムを用意している。
授業以外にも補習や長期休暇中の勉強合宿などによる受験対策も行っている。緑川先生は「現役進学率が高く、前年度は85%が現役合格です。第一志望への進学も55%と高いのが特長です。国公立大学への進学も増えており、入学時の学力を3年間でしっかり伸ばして受験につなげる指導を心がけています」と成果を説明してくれた。
また、参加希望制で実施している土曜講座では、学習面以外にも知識や興味喚起を提供。オンラインでの海外就業体験やSTEAM教育の講座を数多く用意し、価値が多様化する時代を生きていく力を養う。こうした知識の形成は将来の進路への気づきや学習意識の向上、入試時のプレゼン等にも生かされ、進路指導の部分でも重要な取り組みとなっている。
新時代に対応した同校の新しい取り組みにもぜひ注目してほしい。