生徒達の1ランクアップを目指し、磨きあげる
JR池袋駅西口から徒歩15分、東武東上線北池袋駅から7分、閑静な住宅地の一角にモダンな校舎棟が立ち並ぶ。創立95年を迎えた学校法人豊昭学園の豊島学院高等学校と昭和鉄道高等学校だ。
両校の共学化、学科再編、新校舎建設、豊島学院高等学校の校名変更など、24年間にわたる学校改革は6号館「ラーニングセンター」の竣工で一端の完成を迎えた。
豊島学院高等学校の次の目標は、生徒・保護者・教職員が三位一体となって生徒たちを磨き、社会の変化を見すえながら「人間教育」を推進する教育の確立だ。
知育の伸長は自ら決断することから
同校では進路希望に応じた類型制を採用。
難関国立進学に対応したスーパー特進類型と国公立難関私大を目指す特別進学類型では、1年次から週2日の7時間授業を実施。3年間で108単位を履修するなど気合が入る。
難関私大を目指す選抜進学類型、大学進学を目指す普通進学類型があり、それぞれ特進類型に準じた授業時間を確保する。
一般的な公立高校と比較すると2割程度多い授業時間で、生徒たちの知識量の充実を図り、教科に応じた習熟度別や補習・補講授業などで、フォローアップを行う。
類型制とは、生徒たちの希望する進路に合わせたコース制のこと。あくまで主体は生徒たちだ。
「生徒が自分で決断する」「誰一人取りこぼさない」という進路指導の基本方針のもと、全員が大学進学を目指すことが同校の大きな特長となる。
今春の大学への現役進学率は80%、合格実績も国公立10人、早慶上理をはじめとする難関大に57名、成成獨國武76人、日東駒専に141人などで、急速に実績を伸ばす。
保護者と教職員で生徒たちをブラッシュアップ
豊島学院高等学校の鮎川尚文校長は
「私たちが目指すのは、逆三角形の下から上に向かってブラッシュアップ(※)させていくこと。大学入試だけではなく、その先を築くための教育です。そのために生徒・教職員・保護者の三位一体の協力体制は不可欠。どんな社会になっても活躍し続ける人を育てていきたい」と教育に取り組む基本姿勢を語る。
保護者の学校行事などへの参画は、PTAに代わり「父母と教員の会」が積極的に活動するほか、広報誌の編集にも携わり、生徒たちを側面から支えているそうだ。
※ブラッシュアップ-磨きあげ完成度を高めること
豊島学院の教育に、感性を高めるための試みが
同校では、新たな教育の充実に向けて、複数のプログラムが稼動する。
コロナ禍で活躍した「ICT」環境が更にグレードアップした。
校舎内に完備したWi-Fi網と、各教室に設置されたプロジエクターの利用が工夫され、授業でのICT化が加速している。
また英語4技能を高めるため、イングリッシュルームが設置された。コミュニケーション力やプレゼンテーション力の充実を目標とする。
国際理解教育のために、希望者に2週間のオーストラリアへの海外研修と、ニュージーランドへの3カ月のターム留学プログラムを実施。
同校では授業やホームルームの中で折に触れ、「SDGs」の精神や目標を話題とする。グローバルな感性を持たせることや社会に貢献できる人材の育成を目指すためだ。
また「探究」を授業の中に積極的に取り入れている。新たな大学入試改革では「思考力・判断力・表現力」が求められる。同校のこれらの試みは、それに正面から挑むことに繋がっている。
ラーニングセンターが生徒たちの活動の基点に
前年8月に、未来に向かう生徒たちの成長と発展をコンセプトとしたレクチャーホール、ライブラリー、シミュレーター室が配備されたラーニングセンターが竣工した。
桜の花びらを基調とするホールや、電車の運転のシミュレーター室は一見の価値があろう。
年々充実する最新設備で、生徒たちに寄り添う教育の進化は止まらない。
仲間と過ごす部活・生徒会活動は人生の糧に
隣接地に兄弟校として昭和鉄道高等学校がある。
日本の鉄道関係への人材の輩出で有名だが、将来目標が明確な生徒たちが多いという特長を持つ。
両校は、学校行事や生徒会活動は互いに支え合いながら行う。また部活動でも合同で行うことが多いようだ。
現在17の運動部、17の文化部、2つの同好会が積極的に活動している。
部活加入率は、豊島学院が約70%、昭和鉄道が85%と、目標が明確な昭和鉄道の方が積極的だ。
異なる目的意識、個性を持った両校の生徒たちだが、大会等には文字通り一丸になって向かう。
文化部では、東京都吹奏楽コンクールで、両校合同で編成されたA組・B組で金賞を受賞し、都大会へ進出した吹奏楽部の活躍が光る。
昭和鉄道高等学校と互いに共鳴して、奏でるハーモニーも豊島学院高等学校の魅力と言えよう。 (PR)