埼玉県は2023年6月1日
「令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針」と
「学力検査の実施教科及び出題範囲等について」を報道発表しました。
1:学力検査問題の出題の基本方針
(1)中学校における平素の学習を重んじ、中学校学習指導要領に基づいて出題する。
(2)基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題の出題に配慮する。
(3)各教科の目標に照らして、受検者の学力を十分に把握できるように、出題の内容及び出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する
2:学力検査の実施教科及び出題範囲
(1) 実施教科/国語、社会、数学、理科、英語の5教科とする。
(2)出題範囲/中学校学習指導要領に基づいて出題する。なお、英語には、リスニングテストを含む。
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まず、1(1)にある『学習指導要領』とは、どの地域でも一定の水準の教育を受けられるよう、国が学校教育法等に基づいて定めているものです。
教育課程全体や各教科などの学びを通じて「何ができるようになるのか」という観点から、「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力など」「学びに向かう力、人間性など」の3つの柱からなる「資質・能力」を総合的にバランスよく育んでいくことを目指しています。
より具体的には、「知識及び技能」は個別の事実的な知識のみでなく、習得した個別の知識を既存の知識と関連付けて深く理解し、社会の中で生きて働く知識となるものも含みます。
そして、その「知識及び技能」をどう使うかという、未知の状況にも対応できる「思考力、判断力、表現力など」と、学んだことを社会や人生に生かそうとする「学びに向かう力、人間性など」を含めた「資質・能力」の3つの柱を、一体的に育成するとされています。
入試問題は教科書の内容に沿った基礎的・基本的なものという方針に変化はありません。教科書が最大の参考書であり、これからの中学校の授業、定期テストには意欲的に臨んでいきましょう。
それに加え、出題では「思考力・判断力・表現力を見る問題」として、教科ごとに図表やグラフ、統計資料、実験結果などから、その意味することを読み取り、答えさせる問題が出題されます。
さらに1(3)では記述式解答の説明が加えられていますね。
同じことを聞かれても、選択肢があって記号で答える場合と、記述で答える場合とでは、難しさが違ってきます。
また、記述式の問いには、用語・単語を答えさせる形式と、論述形式で解答するものもあります。
そうした問題に苦戦することがないよう、昨年度の公立高校の過去問題などを一通りチェックしておきましょう。
今から慣れておくこととともに、これから始める勉強で対策を整えられ、より効率的に学習を進められます。
数学及び英語については、校長から届出のあった22校において、学校選択問題(一部に応用的な内容を含む学力検査問題)が出題されます。
校数は前年度と変わらず22校です。
■報道発表:埼玉県県政ニュース報道発表資料
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲等について
■報道発表資料PDF:
令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲等について
※同じ内容のPDFが「埼玉県教育委員会ホームページ」にも掲載されています。
■令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針並びに学力検査の実施教科及び出題範囲について(PDF:78KB)
■令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学校選択問題実施校(PDF:62KB)
(よみうり進学メディア編集部)
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