よみうり進学メディア

東京 入試情報
2019.11.29

〈2020年度入試〉東京入試情報「本気を出して冬休みを乗り切ろう!」-令和2年度

計画をたてて、確実な一歩を歩め

いよいよ令和2年度入試の志望校確定の時期が近づいてきた。
1月15日からの私立高校、22日からの都立高校の推薦入試への出願から、2月の都立第一次・分割前期(以下一般入試)への出願・入試、3月2日の合格発表まで、一か月半に及ぶ高校入試が開始される。
高い倍率にくじけないことと、これからの日々に本気で勉強できるかが、受験に勝つための大きなポイントになるだろう。
今月号は、受験直前のアドバイスをまとめた。

志望校確定の時。併願策戦がカギに

12月中旬には、調査書が確定する。同時に、中学校校長会の「都立高校への進路希望調査」が実施され、冬休み明けには、学校ごとの希望人数が発表される。令和2年度入試の動向を知るための重要な資料だ。
志望校の決定の時期となったが、都立希望者は、推薦・一般と2回の受験チャンスがある。私立併願を含め、受験作戦を立てて本番に備えてほしい。

私立の優遇制度を利用して、高倍率に備えよう

都立の全日制の推薦入試は、31年度入試では、平均倍率2・61倍、一般入試でも、1・35倍となり大変厳しかった。
そのため、私立高校の併願制度を利用した受験を検討しておきたい。
ただし、私立高校の併願受験は、2月10日から開始されるため、一般入試の出願の時点では、まだ受験前となる。
このため、都内私立高校の多くは「併願優遇制度」を設けている。
また、私立第一志望の場合は、単願・推薦制度があり、各校が設ける基準以上の生徒は、12月中旬から中学校を通じての(入試)相談を可能としている。
担任の先生への報告・連絡・相談を欠かさないことが何より重要だ。

教科書は、最高の参考書、過去問も重要な資料

都立の一般入試の出題範囲は「中学校の3年間で学習した内容」とされている。また、各学年の内容がまんべんなく出題されることも特徴となる。
従って、教科書中心に中学1年生の内容から見直しておきたい。
過去の入試問題を繰り返し解いてみることが特に重要となろう。
この時期の過去問は、時間を決めて解く必要はない。忘れてしまった内容は、教科書を見ながら解いても良いと思う。
同じ問題は出題されないが、入試の傾向や難易度に変化はないはずだ。
これまで受験した模擬テスト、中間・期末テストなどで、間違えた箇所も見直しておいて欲しい。

都立一般入試のマークシート形式の注意点

都立第一次・分割前期の学力検査に基づく選抜では、独自問題実施校を除く全校で、マークシート方式で実施される。
マークシート方式では、記述式解答と異なる点があるので注意が必要だ。
・HBなどのやわらかめの鉛筆を使用する。
・解答用紙に傷がつかないよう筆圧に注意する。
・書き直す場合、消しゴムであとが残らないようきれいに消す。
・「消しゴムのかす」が残らないよう注意。
・解答欄のずれや、2重マークを見直す。
などを特に押さえておいて欲しい。

悔いのない受験は体調管理から

今日から受験までの日々の、皆さん自身の健康管理も重要な入試の対策といえる。
だらだら起きているのではなく、無駄を省いて睡眠時間を確保すること。外から帰ったら手を洗い、うがいを忘れないこと。
気候に合わせて、薄着を控えることなど注意することはたくさんある。
風邪の症状や腹痛などがあったら、早めにお医者さんに行っておこう。

冬休みは計画を立てて、無理なく実行しよう

私立高校の推薦の出願まで6週間、都立一般入試出願までも2か月余りとなった。
今から冬休み期間の過ごし方が、受験の大きなポイントとなる。
学校や塾での勉強とは別に、自学・自習の必要があるということだ。
自分なりの勉強のスケジュールを作って欲しい。 計画は、現実的なものが望ましい。時間的なことよりも毎日のノルマ的な方が実行可能だろう。
計画を立てて、それを実行できたなら、それは将来にわたって、皆さんの実力の向上になり、自信となることだろう。

関連記事