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東京 入試情報
2024.5.8

〈2025年度入試〉東京都 都立・私立高校「この1学期に取り組むことは?」-令和7年度

新学期が始まってひと月余りが経ちました。中学3年生になった皆さんは、受験への準備を開始しましたか?

始めた人、まだという人、さまざまだと思います。まだという人も焦る必要はありません。これから1学期、夏休み、2学期と、受験期までの計画をしっかり立て、取り組んでいければ、自信を持って受験に挑めます。

どんな高校生になりたいか、どんな職業に向かっていきたいか、自分の将来をしっかり考え、その夢を実現するために、今が準備を始める時期なのです。

今号では受験への心構えを中心にお話ししたいと思います。

何かと忙しい1学期はあっという間

3年生となった皆さんは、いよいよ「受験生」としてスタートを切らなくてはなりません。とはいえ1学期はまだ部活も継続中で、毎日忙しいという人も多いでしょう。
今はまだ、全てを受験中心にして生活する必要はありません。区切りとなる大会が終了となるまで、部活動に取り組みながら勉強と両立させましょう。修学旅行や体育祭を行う学校では、クラスメイトと一緒に楽しい思い出を作ってください。

3年生の1年間は受験勉強の大切な時期ではありますが、同時に一生の中で一度しかない14歳、15歳の大事な時間です。充実した毎日を送ってほしいと思います。そのためにもしっかりと計画を立てるようにしてください。

さらに部活動やひとつの学校行事に納得いくまで取り組む経験は、今後の受験勉強へ向けて、やる気のギアを上げていくきっかけにもなります。
同時に、将来自分がどんな仕事をしたいのか、その夢を実現するにはどんな勉強が必要なのか、将来の目標を決めることも、自分が頑張れるポイントにもなります。

「毎日、勉強」を習慣化しよう

忙しい毎日であっても「学習の習慣づけ」は、いますぐ開始しましょう。部活動で疲れた日でも、気分が乗らない日でも、30分でいいので机に向かうように心がけてください。

最初は教科書やノートを眺めるだけでもいいのです。寝ない日がないように、食事をしない日がないように、それと同じように机に向かわない日をなくしましょう。
1学期での目標は、毎日1時間。頑張れそうな人は2時間にしてみましょう。

そして、受験の正念場、夏休みの目標勉強時間は6〜8時間です。急に始めるのではなく、今から助走をつけていく、体力づくりのイメージです。いきなり長時間から始めてしまうと続けにくいものです。「飽きないぐらいの時間から」がちょうどいいでしょう。
たとえ1日30分であっても、積み重ねていくと膨大な量となります。毎日コツコツと努力を続けられる人にはかないません。それが学習習慣を身につけるということです。

内申点アップに取り組もう

3年生になったら、1点でも多く内申点をとるよう、日々の努力を続けましょう。

中間・期末試験をしっかりと

毎日の予習・復習に加え、定期試験にもしっかり取り組みましょう。
5月の中間試験と、夏休み前には期末試験があります。定期試験の結果は内申点につながります。都立高受験では、3年の1学期と2学期の内申点が高校に提出されます。

規則正しい生活を心がける

次に宿題などの毎日の提出物を忘れないこと、毎日の生活態度を整えることです。
遅刻や早退、授業態度なども、内申点に関係します。規則正しく、まじめな生活を心がけることが大切です。
また起床時間を決めて守り続けることは、夏休みのパワーアップにもつながります。入学試験も朝から開始されます。受験のその日に力を発揮するためにも、早起きの習慣は大切です。

今から情報収集を始めよう

高校は学び方のスタイルがたくさんあります。
高校での学び方には、中学校のように毎日通学する全日制、夜間に通う定時制、またレポートとスクーリングで学ぶ通信制などがあります。
また、学びの内容も多岐に渡り、普通科だけでなく、商業科・工業科・情報科など、自分の興味・関心のあることを専門的に学べる学科もあります。
将来どんな仕事をしたいのか、その夢を実現するにはどんな勉強が必要なのかを考え、志望校を決める必要があります。夢や目標を明確にすることは、目標達成に向けて努力するモチベーションにもなります。

都立高校入試・私立高校入試制度を確認しよう

都立高校の入試制度では、主に「推薦入試」と「第一次募集及び分割前期募集(一般入試)」が行われます。
また私立高校も、推薦入試と一般入試で行われます。
都立高校や私立高校の入試日程と、どんな入試制度の下に行われているのかを早めに確認しておきましょう。

また、一昨年から実施されている英語のスピーキングテスト(ESAT-J)が11月に実施されます。試験結果は調査書に記載され、学力検査の得点と調査書点の合計にESAT-Jの点数を加え、総合得点を算出することになります。
東京の入試制度について制度の変更がある場合は、当紙面やWEBサイトでもお知らせしていきます。

各種検定や外部模試の日程確認を

私立高校では、英検や漢検などの外部検定が評定に加点される場合もあります。
日本英語検定、日本漢字検定とも、年間での試験日程が設定されていますので、今から確認しておくと安心です。

また、外部模試の日程なども詳細を確認しましょう。多くの受験生が受ける外部模試は、今の自分の実力や苦手な単元の確認もでき、強化ポイントなどの把握に役立ちます。模試は学習の進捗を確認しながら、定期的に受験していくのがコツです。
検定や模試を上手に活用できるよう、学習スケジュールを計画的に組みましょう。

高校の合同説明会に出掛けよう、各高校の特色を知ろう

これからの時期、受験生と保護者を対象とした私立高校の合同説明会が開催されます。
「どこの高校を受けるか決まっていない」「第一希望は都立高校」という受験生もぜひ参加してみましょう。
気になった学校のパンフを貰って眺めてみるだけでもいいのです。1年後の高校生活のイメージが広がり、受験勉強の刺激になります。
さらに合同説明会には、他校の3年生も来ますので、受験への取り組み姿勢を見ることも大切です。

まずは開始、学習意欲がつながっていく

この時期大切なのは、まずはスタートを切ることです。高校入試は初めて経験なので、なかなかイメージしにくいかもしれません。
ですから、できそうなところからでもかまいません、いったん始めれば、次々に学習意欲がつながっていくこともあります。手を付け始めることが大切なのです。
本来であれば本番までの計画を立てたいところですが、まずは夏休み終了時までの計画をたててみましょう。以降は成果を確かめながら、改めて練り直していけばいいのです。

(よみうり進学メディア編集部)

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