よみうり進学メディア

東京 入試情報
2024.5.14

〈2025年度入試〉東京入試情報「都立高校 令和6年度入試の検証から7年度入試を探る」前編

入試を知って、計画を立て、実行していこう

連休があけ、中学3生はいよいよ令和7年度入試に向けて、本格的に始動する時節が到来した。

都立高校の入試では、5年度入試から開始された英語スピーキングテストに続き、今春から男女別定員制が撤廃され合同選抜に移行している。

また、私立高校入学者に対しては、世帯の所得上限と授業料の助成の上限がなくなり、授業料の無償化が実施される。

これらに伴い、入試にも変化が起こっている。
2回にわたり、6年度の都立入試を振り返りながら、7年度入試を予測していく。

在籍増も都立は16学級395人の定員減で対応

令和6年度入試に臨んだ受験生は、前年より約400人増加(令和5年教育人口等推計報告書)。
一方、都立全日制では、10学級分395人の募集人員の減が実施された。学校ごとでは、城東、足立など4校で4学級の増となり、三田、向丘など14校が1学級の減となった。

さらにSociety5.0の実現に向けた工業科の学科改編により、中野工科がキャリア技術科から食品サイエンス科へ、杉並工科が機械科、電子科、理工環境科からIT・環境科へ、北豊島工科が総合技術科から都市防災技術科へと学科転換。科学技術に科学技術科と創造理数科が新設されている。

令和7年度入試では、公立中学校の卒業予定者が前年より250人程度減少する(同人口推計)。
都立高校の募集人員は、3~4学級程度減少すると見られる。

志望校の選択には、前年の倍率や、募集人員の増減が影響することも多い。変更があった学校や学科の動向に注意が必要だ。
入試の概要を提言する入学者選抜検討委員会の報告は例年9月中旬に、募集人員は10月中旬に、発表となる予定だ。

男女別定員は撤廃され男女合同選抜へ

令和6年度入試での大きな改善では、普通科(コース及び単位制を除く)全校で男女別定員制が撤廃されたことだろう。

男女合同選抜は、推薦に基づく選抜も含め実施された。
この結果、推薦の倍率は、前年の男子2・63倍、女子3・18倍から、男女計2・86倍に。※1

第一次・分割前期の普通科の実質倍率は、前年の男子1・42倍、女子1・39倍から、1・39倍となった。※2

男女別の受験者数が未発表のため、詳細は不明だが、推薦での女子の倍率は緩和されたようだ。

※1 令和6年度都立高校「推薦」合格発表時の詳細はこちら:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉東京都 「都立高推薦 合格発表!」-令和6年度
■※2 令和6年度都立高校「一般」合格発表時の詳細はこちら:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉東京都 都立高校一般合格おめでとう「合格者数・各校倍率」-令和6年度

東京都中学校英語スピーキングテスト

英語4技能(読む・書く・聞く・話す)のうち『話す』ことを評価する「英語スピーキングテスト(ESAT-J)」は前年(令和5年度)の入試選抜から本格的に実施されている。

テストは11月26日に227の外部会場で実施。12月17日には15会場で追検査も行われた。参加者は71,205人、平均点は65.2点と発表されている。

テストの結果は1月中旬に個人・中学校へ返却、A~Fの6段階で評価される。
各高校では、調査書に記載された6段階の評価を0点から20点に換算し、入試得点と調査書得点の合計値に加算する。
1,000点満点の合計得点への加算だが、この加点は大きい。

なお、12月に実施された中学校長会による進路希望調査の結果では、卒業予定者7万8,108人のうち全日制志望者が71,156人となっていたが、卒業予定者の91%、全日制志望者のほぼ全員がこのテストに参加したことになる。

今年の日程は、11月24日、追検査が12月15日と発表されている。ESAT-Jの受験をあらかじめ予定に組んでおいて欲しい。

■「英語スピーキングテスト(ESAT-J)」について詳しくは:よみうり進学メディア
※令和5年度の記事です
〈2024年度入試〉東京都 都立高「スピーキングテスト(ESAT-J)」令和5年度実施について

推薦・一般とも、全校インターネット出願

新型コロナやインフルエンザなどの感染症へのリスク回避の観点から、5年度入試から、全校インターネット出願となっている。
また合格発表も、8時30分に出願サイトで発表、その後9時30分に各校で掲示される。
今後も、この方式が主力になりそうだ。

■昨年度の「インターネット出願」マニュアルを見てみましょう:よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉東京都 都立高校「インターネット出願について」-令和6年度

連休があけ、いよいよ受験期に突入

令和7年度入試に臨む際のポイントは、各教科の評定の扱いだ。

各教科の評定の基となる観点別評価は、全教科「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点から構成される。
すべての観点がA~Cで評価され、それを基に評定が決まることになる。定期考査の結果はもちろんだが、日々の授業態度や積極的に授業に臨む姿勢、考え、発表する内容、提出物などが大きなウエイトを占める。

さらに調査書は、1・2学期の評定で作成される(前後期制の場合は、前期と12月末まで)。
都立入試では、実技系4科目の評定が2倍になることに注意してほしい。

受験生には、授業への集中力や緊張感などが求められている。いよいよ受験を意識する時期となった。早めのスタートで志望する高校と出会って欲しい。

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

「後編」は紙面版2024年6月号(6月7日配布開始)に掲載予定です。

 

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