全力で志望校を探し、出会おう
酷暑の夏が過ぎ、千葉豪雨による大きな災害があったが、これからは、1日ごとに秋の気配が近づいてくる。
そんな中、学校ごとの設定検査の内容が発表され、令和9年度の公立高校の募集人員も発表された。
来春の卒業予定者は、今春の卒業生より690人あまり減少するが、公立高校の募集人員は720人の減少となる。公立希望者が前年並みだと、やや倍率は上がりそうだ。
いよいよ秋の陣、中学3年生の皆さんは、志望校を選択する時期が近付いてきた。

千葉県の令和9年3月の国・公・私立中学校の卒業予定者は約5万1,210人で、前年度と比較690人人減少する(8年度学校基本調査)。
このため、公立高校・全日制の募集人員は前年の2万9,040人より18学級減少し、2万8,320人となった。※1
定員減となる学校は、
若松、市川南、浦安南、柏の葉、流山南、流山北、我孫子東、成田北、佐倉西、四街道北、佐原、小見川、東総工業、茂原樟陽、長狭、天羽、市原緑、市原八幡。東総工業は機械科・電気情報科・建設科の3学科に再編。茂原樟陽は機械テクノロジー科・電気テクノロジー科に再編。柏の葉と佐原は普通科のみのクラス減。
定時制に変更はない。
募集定員の減少は、当該校の倍率だけでなく、競合する学校の応募者にも影響する。
今後の入試動向の変化に注目しておきたい。
■※1 「令和9年度 公立高校の募集定員」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年度入試〉千葉県 公立高「第1学年生徒募集定員」を発表-令和9年度
千葉県教育庁は、6年度入試から、5点にわたる改善策を実施している。
【改善策1】学力検査問題の解答方法は、短答を含む記述式(以下、記述式という。)とマークシート式の併用型とする。
【改善策2】記述式部分の採点は、デジタル採点システムにより、別の採点者がそれぞれ採点を行った後、結果を突き合せて確認を行う。
【改善策3】合否のボーダーライン付近の答案点検を実施する。
【改善策4】採点・点検を行うための臨時休業日を追加で設定できるようにする。
【改善策5】採点・点検は、原則として全ての学校において同一の方法で行う。
これによって採点の精度が格段に向上したと見られるが、受験生はHB程度の鉛筆を使用すること、間違えた時は消しゴムできれいに消すこと、消しゴムのかすを答案に残さないなどのマークシートの対策が必要になる。
県教育局では、7月末に出題の基本方針と、学校設定問題で採用されている「思考力を問う問題」の基本方針が発表された。※2
いずれも前年と同じで、一般入学者選抜の「本検査」と「追検査」が対象となっている。
学力検査問題の出題の基本方針では「学習指導要領に基づき」とされ、9年度入試でも基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力を問う問題が中心となりそうだ。
出題の基本は「中学校での学習内容」であることは変わらない。
出題の基本方針には「学校の授業を大切にして欲しい」というメッセージが込められている。
■※2 「令和9年度 出題の基本方針」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年度入試〉千葉県 公立高校「学力検査の実施教科及び出題方針等」発表-令和9年度
全日制一般募集では出願にあたり「志願理由書」の提出を求める学校が3校3学科ある(薬園台・園芸、君津・園芸、安房拓心・総合)。
また、受検2日目に学校設定検査が実施される。
学力検査が3教科の定時制課程(16校中6校)では1日目に実施となる。
学校設定検査では、面接、集団討論、自己表現、作文、小論文、適性検査、学校独自問題による検査、その他の検査が全校・全学科で実施される。
学校設定問題で「思考力を問う問題」の採用は無くなったが、国語・数学・英語の教科ごとの小問を、検査時間内でより正確に理解し、より深く思考する力が学校設定問題では問われる。
また、面接と自己表現、作文など複数の課題を採用する学校も13校13学科ある。
学校設定検査では、面接が74校118学科、自己表現が42校56学科、作文が10校16学科、適性検査が8校12学科、小論文が1校1学科、学校独自問題が1校1学科などとなっており、学校ごとの内容を調べ研究しておく必要があるだろう(※くくり募集も複数学科として計算)。
検査の結果は、調査書等の書類審査を含め、得点化し、総合的に合否を決定するとされている。
例年9月中旬に発表される「入学者選抜実施要項」で学校ごとの得点化の方法が明示される。
県内公・私学の高校募集するほぼ全校で、学校説明会や体験入学等が実施される。
申し込み予約制の学校が多い、各学校の日程を調べ、ぜひ参加しておきたい。
また私学では、12月中旬までに、生徒・保護者対象の個別相談を実施する学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、その他の資料などの実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする高校と、「個人的な質問に答える場」とする高校がある。
説明会や相談会への参加は、合否の予測だけでなく、学校との相性や、高校生活を垣間見る機会としても利用できる。
個別相談での話し合いの内容は、担任の先生に報告しておこう。きっと、有効なアドバイスがもらえるはずだ。
インターネット等を利用して各高校を知ることも志望校選定の第一歩となる。
(岩佐教育研究所 岩佐桂一)
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