江ノ電の柳小路駅を降りてすぐ、正面に見えるのが鵠沼高校のキャンパスだ。「女子バスケットボール部 四国インターハイ出場」の垂れ幕が目に飛び込んでくる。梅雨明けの日盛りの日に、その女子バスケットボール部を訪ねた。
迎えてくれたのは部長のSさん(3年・鎌倉市立深沢中学校出身)とキャプテンを務めるMさん(2年・横浜市立笹下中学校出身)だ。
Mさんは中学時代に体験入部に参加。「全員が同じ目標に向かって練習する先輩たちの姿を見て、このチームで全国を目指したいと思いました。学年の壁を感じない大好きな部活です」と声を弾ませる。Sさんは「勉強と部活の両立、人間性の高さを追究しています。部活の疲れを翌日の授業に持ち込まない。無駄な時間を作らず、睡眠をしっかり取って、やるべきことをしっかりやります」と小気味いい。
部員数は34名。土日も含めて練習はほぼ毎日行っている。強さの秘訣を聞くと、細木美和子コーチのもと「for the team」を掲げ、チームのどんな立場にいても、勝つために何をすべきかを全員が考え行動している。同時に一人ひとりが「I am leader, I am fighter, We are winner」の言葉を胸に日々練習に励んでいる。そして今年は「凡事徹底」を行動指針とし、当たり前のことを徹底的に行い、無意識に出来るようになるまで努力を重ねているという。
その成果のひとつがディフェンス力だ。先輩たちから受け継いだディフェンスの高さに磨きをかけ、全国で勝ち上がれるディフェンスを追究している。
さらに、各メンバーはバスケノートを書き、コーチとコミュニケーションを取っている。口頭では伝えきれない気持ちを文字にすることもある。書いて伝えることで気持ちを支え、チームに力を与えているようだ。
インターハイへの抱負を聞くと、Mさんは「新チーム結成からインターハイベスト16を目指し、関東大会を通して力をつけてきました。積み重ねてきた自分たちの力を信じて戦います」と話せば、Sさんは「今回の大会で3年生は引退します。集大成としてこれまで学んだことを発揮したい」と、2人とも勝利に向けた抱負を語った。
女子バスケットボール部をはじめ、鵠沼高校は部活動が盛んなことが特色のひとつだ。バトミントン部、ダンス部、マーチングバンド部などが全国レベルの実績を上げている。それぞれの部活の目標が高く、勉強と部活を両立させようという意識を高く持った生徒が多い。
先生方は生徒たちに熱心に向き合い、面談の機会を数多く設け、勉強や進路にきめ細かく相談に乗ってくれる。自然環境に恵まれ、藤沢駅から江ノ電で2駅という地の利の良さもあり、多くの中学生から注目を集めている。
(よみうり進学メディア編集部)
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