来年創立100周年を迎える潤徳女子高校。足立区で唯一の女子校だ。
進学・特進・美術の3コース制。特進・進学コースは2年進級時に文理を選択、美術コースも同じく専攻の選択をし、各々知識や技能を深めていく。同校の大学進学率は80%以上と年々右肩上がりに推移している。
進路指導部長の廣岡美奈子先生は「一般的な文系・理系はもちろん、看護・栄養・国際等と、希望進路は多岐にわたります。1年次から取り組む、職業も見据えた大学選びのワークブックが目標に導く伴走者となり生徒を導いてくれます。大学情報も通信アプリTeamsで随時配信します」と話す。
個人面談、三者面談、校長面談を通じて生徒の気持ちに寄り添い、各家庭と共有、生徒と学校、家庭とでチームを作る。女子校ならではの信頼関係と温かさだ。
「活躍する女性のキャリアインタビューや卒業した先輩との交流などが、生徒たちの意識をさらに引き上げてくれます。加えてG-MARCHをはじめとする指定校の多さも選択肢を広げ、実現させる一助となっています」。
進路指導は入学時から一段ずつ積み上げ、学習意欲を高める仕掛けを随所に設定していく。
また都内でも数少ない普通科美術コースを持つ同校。7割近くの生徒が美術大学への進学を希望している。中でも東京藝術大学には連続合格を出しているため、後輩たちは先輩に続けと切磋琢磨の毎日を過ごしている。
芸術科の佐藤賢志先生は「受験で求められている基礎的なスキルを上げていくのは当然ですが、自身の位置や才能に早く自分で気づくことが大切です。授業や行事などのあらゆるシーン、そしてたくさんのコンテンツがある中で没頭できるものに出会い、創造性を広げ表現者として育っていく。美術が持つ限りない可能性を伝えたいですね」と話す。
放課後の進路指導室はとにかく賑やかだそう。校内でいちばん生徒が集う場所で、生徒たちは未来の自分を想像し大学を選ぶ。この困難な道のりに向かって生徒たちは目線を上げ、次のステージへ歩みを続けていく。
(よみうり進学メディア編集部)
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