神奈川県下で文武両道の私学として評価の高い桐光学園。
2022年5月現在、東京大学をはじめとした国公立大学127名、早慶上智136名、医学部医学科39名合格など、前年度を上回る実績が目を引く。
特に医学部進学について、進路指導部部長の武井大先生は「3年以上となるコロナ禍の最中でも、そこに立ち向かおう、どんな状況でもチャレンジしようとする生徒の気概を感じました」と話す。
ふだんから第一志望の大学に合格することを目指し勉強に取り組む同校。生徒たちの興味関心を引き出す、さまざまなチャンネルを用意し、教育環境を整えている。そのひとつが年間で約600講座に及ぶ多彩な講習制度だ。
まず通常講習として月・火・木・金曜日の放課後他に、国語・数学・英語・理科・社会の基礎科目の講習が組まれている。「現代文難関国公立大記述添削」「英文法序説」「ゼロから始める政治経済」「東大英作文添削」「小論文」など、進路に合わせて自由に選択できる。
また、土曜日はユニーク講習が行われ、「数学検定2級以上を取ろう」「刑事裁判を知ろう」「星空を見上げよう」「映画館へ行こう」「ミシンで浴衣」など、文字通りユニークな講習名が並ぶ。先生方の特技や趣味が大いに発揮される講習だ。ここで学んだことが将来にわたる趣味やライフワークになることも想定されるし、進路への糸口になることもあるという。
さらに大学訪問授業として、大学教授をはじめ各分野の第一線で活躍される方を招いて講演も行っている。これまで根岸英一、村木厚子、池上彰、坂本龍一各氏など、メディアでもお馴染みの顔ぶれが生徒たちと向き合ってきた。2022年度も漫画批評家の夏目房之介や人類学者の山極寿一ら各氏がリストアップされ、21回の授業が行われる予定だ。このように多様なコンテンツが生徒たちに提供され、進路や生き方に影響を与えている。
大学受験については、高1でオープンキャンパスに参加しレポートを作成する。リモートではなく、できるだけ実際に訪問して、キャンパスの雰囲気を肌で感じ、大学の先生や学生と直接話をするように勧めている。高2年の修学旅行が終われば受験勉強が本格的にスタートする。「生徒たちが何事にも前のめりになるような環境づくりをしています。生徒自らが進路のベクトルを示してくれれば、私たちはサポートを惜しみません」と武井先生は見守る。そして「多様性を大事にし、そこから活力を生み出す頼もしい生徒たちが私たちの誇りです」と微笑んだ。
(よみうり進学メディア編集部)
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