よみうり進学メディア

埼玉 高校レポ
2023.10.18

埼玉県立熊谷高校(埼玉県熊谷市)「学力とともに人間力鍛えリーダー育てる」-進学指導

熊谷高校の創立は浦和高校と同じ明治28年(1895年)で、旧制の第二中学校としてスタートしました。いわゆるナンバースクールです。
3万人を超える卒業生は、教育界はもとより政治・行政・経済・学術、さらには芸術・スポーツに至るまでさまざまな分野でトップリーダーとして活躍しています。そして、その強力なネットワークは今もこの学校の大きな支えとなっています。

国公立100人超えは15年連続


5年度3月の大学入試では、国公立に105人(うち現役75人)の合格者を出しました。100人超えは15年連続です。
以前は現役進学率が50%を下回り「四年制高校」などと揶揄されることもありましたが、現在は現役中心の進学となっています。
伝統的に国公立志向の強い学校なので、そのぶん私立大学合格者が少ない印象ですが、それでも早慶上理53人、GMARCH168人(いずれも現浪合計)と、確かな数字を残しています。

国を支えるリーダー育成が使命

真の伝統校である熊高は、日本を支えるリーダー育成を使命と考えます。そのため高校3年間で身に付けるべき力は、コミュニケーション力、精神力、体力を合わせた「人間力」であるとしています。大学受験のための学力も重要ですが、それは「人間力」の後からついて来るものと考えます。さまざまな伝統行事や活発な部活動は、「人間力」を鍛えるための装置のようなものです。ですから熊高に入学してきた生徒は、先輩たちを見習って、すべてに全力で取り組みます。

偏差値では測れない力がある

「偏差値だけで選ぶならこの学校は適さないだろう」。同校卒業生でもある加藤哲也校長はそう言い切ります。偏差値では測ることのできない人間としての総合力を鍛えようとしている学校を、偏差値を基準として選ぶのは、たしかに適切とはいえません。
ただ、このような学校としてのポリシーがなかなか伝わらないのも現実です。近年倍率が振るわないのもその現れかもしれません。
しかし「熊高の方針が受験生や保護者に理解されてきた」(同校長)のも事実なので、いずれ進学実績のさらなる向上にもつながると見ています。説明会のほか土曜授業公開も行っているので、見学に行ってみましょう。

埼玉県立熊谷高校ホームページはこちら

(よみうり進学メディア編集部)

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