普通科の高校でありながら、子供が好き、幼児関連の仕事がしたいという生徒へ向けて、保育の基礎を学べるのが宝仙学園高校女子部こども教育コースだ。
保育士や幼稚園教諭などを目標に、大学の保育課程で学ぶ内容を先取りし、高校から開始。
また高校時代から保育実習ができること、感情や自己表現をダンスで表現する「身体表現」を学習に採り入れていることも同校ならではの特長だ。
クラスは女子のみで、1学年1クラス、全校で3クラスの少人数制。先生は一人ひとりの生徒の進路を正面から受け止め、保育系のみならず多岐にわたる進路先をサポートできる。
2年生で生徒会会長のTさん(中野区立中野中学校出身)は、保育士への夢を追求する中で「大学で学ぶ前に保育実習や保育分野の授業を体験することができ、保育士の夢がさらに深まりました」と話してくれた。
また、中学時代には人前で話すことが苦手だったが、「入学式の式辞や身体表現の授業の経験を通じて、人前で話す楽しさを見つけました」と学校での経験を話してくれた。「この学校のみんなの仲が良いところを大事にしていきたい」という思いが深まり、生徒会会長になったそうだ。
生徒会では年度ごとの企画を行っており、今年は一学期末に、『夏祭り』をテーマに実施した。「途中で焦ったりもしましたが、仲間との話し合いや先生に悩みを相談し、最後にはみんなに楽しんでもらえる企画になった」と嬉しそうに話した。
3年生のOさん(杉並区立荻窪中学校出身)も、保育士への夢を抱いてこの学校に入学したひとり。しかし保育実習の経験を通じて別の仕事の可能性に気付いたそうだ。真剣に将来を考え、家族や先生と相談。「大学で好きなことを学ぶのが大切」とのアドバイスを受け、いまは哲学と史学を学ぶことを目標に、指定校推薦で受験準備中だそう。「毎日の学校での経験が、将来の進路を確立するための貴重な機会になりました」とOさん。
同校では身体表現の授業の成果発表として、文化祭でミュージカル公演を行っている。
2年生になると、生徒たちが選曲、脚本・振付、衣装、照明まで、自分たちで行うようになる。「クラスみんなの協力とコミュニケーションが本当に大事だと学びました」とOさん。
最後に2人は、この学校が小人数で仲が良いこと、一人ひとりの価値観の違いを尊重し、共に目標に向かう素晴らしい雰囲気にあふれていることを教えてくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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