普通科の高校生として学びながら、保育士や幼稚園教諭などの教育専門職への経験を積んでいく宝仙学園高校女子部こども教育コース。
隣接した宝仙大学と同幼稚園との連携接続教育を展開、大学の保育課程で学ぶ内容を高校から開始できる。
2年生のSさん(調布市立第六中学校出身)とRさん(杉並区立和泉中学校出身)に授業の様子を聞いた。
ネパール出身のRさんは日本語、英語、ネパール語が堪能。
「『こども学』では子供との接し方や何歳の子供は何ができるかなど、体系的に学んでいきます。妹と毎日接している私でも初めて知ることが多く、幼稚園実習で役立ちました」とRさん。
「私はダンスが好きでこの学校を選びました。特に『身体表現』の授業が楽しいです」とSさん。
『身体表現』は言葉だけでは伝わらない感情の身体表現と自己表現力を磨き、子供と向き合う方法を学ぶ授業。保育学の重要な科目であり、同校の特長のひとつでもある。
「今は文化祭で発表するミュージカルの内容を自分たちで話し合っています。授業では発表、発言の機会が多く、表現する技術も学ぶので、積極的に前に立つことができるようになりました」。
「私はダンスが初めてで入学時は戸惑いもありましたが、クラスでの取り組みが多く、全員がすぐに仲良くなります」とRさん。
1クラス30人余の少人数制もあって「女子同士で話が弾みます」。この言葉通り、2人のやりとりも笑顔でスムーズ。
卒業後の進路は総合型選抜や指定校推薦入試で、大学・短大に進み保育士の資格を目指す人、他学科へ進学する人とさまざま。Sさんは「私はダンスの道へ進みます」、Rさんは「日本とネパールの架け橋になるよう、教育系に進みたいです」と将来の目標が明確だ。
2人から受験生へ「こども教育コースは保育士を目指すだけではなく、ダンスやピアノなどに継続して取り組んで、必ずできるようになります。1日ごとに達成感が生まれ、充実した高校生活になりますよ」とメッセージをくれた。
(よみうり進学メディア編集部)
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