昨年、全国高校ラグビー大会の県予選で35年ぶりとなる準優勝を果たした日本大学藤沢高校ラグビー部。人工芝のグラウンドなど充実した環境のもと、チームが見据える次の目標は「花園(全国高校ラグビー大会)予選で決勝の舞台に立つ」更に全国大会への出場だ。

副キャプテンを務める3年のYさん(横浜市立いずみ野中学校出身)の入学のきっかけは、中学3年の夏に顧問の黒田三志朗先生から声をかけられたこと。
当初は強豪チームでやっていけるか不安もあったというが、練習会に参加した際の楽しそうな雰囲気や、伸び盛りの勢いに魅力を感じて進学を決意した。
同じく副キャプテンでスクラムの最前線を張る3年のOさん(横須賀市立池上中学校出身)も、兄の影響で幼少期からラグビーを続けており、練習に参加した際の雰囲気の良さに惹かれて入部を決めたそうだ。
指導にあたる黒田先生が何よりも重んじるのは『人間性の育成』だ。「勝つことだけを目指すのではなく、社会に出てから通用する人間性を磨いていけるか」を重視している。
Yさんも「挨拶や整理整頓など、日常生活から人間的に成長できた」と話し、指導方針が浸透していることがうかがえる。
またチームづくりにおいては、指導者の押しつけではなく、選手同士で『どういうプレーがしたいか』を話し合い、練習に取り入れる自主性を尊重。
リーダー陣を中心に月ごとの目標を設定し、夏合宿などを通して課題の克服とチームの形づくりに励んでいる。
同部では学業と部活動の両立も徹底されている。Oさんは通学時間を利用した基礎学習やテスト前の部員同士の勉強会など、日々の切り替えを意識して高い学力を維持している。
「疲れていても少し勉強をやると翌日の入り方が違う。1人だと走るのがきつくても、仲間と一緒なら頑張れる」とOさん。一人ひとりの希望や将来の進路を尊重し、互いに高め合う雰囲気が根付いているそうだ。
こうした風土がチームの強さにつながっている。
「何かをチャレンジするとき、不安なら仲間を頼ってほしい」とYさん。Oさんも「大変なときも、1人でやるより仲間がいて乗り越えられた。かけがえのない仲間を作ってほしい」と背中を押す。
黒田先生は「1人だと頑張れないことも仲間と一緒ならできる。自分の力を自分で決めつけず、仲間とともに大きな夢に向かってチャレンジしてほしい」と受験生へエールを送った。

(よみうり進学メディア編集部)
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