進路指導は、誰一人取りこぼさない覚悟で
生徒達の1ランクアップを目指し、歩み続ける
JR池袋駅西口から徒歩約15分、東武線北池袋駅から徒歩7分、閑静な住宅地の一角にモダンな校舎棟が立ち並ぶ。創立94年を迎えた学校法人豊昭学園の豊島学院高等学校と昭和鉄道高等学校だ。
両校の共学化、学科再編、新校舎建設、豊島学院高等学校の校名変更など、23年にわたる学校改革は、6号館「ラーニングセンター」の竣工でひとまず完成となった。
豊島学院高等学校の次の目標は、生徒・保護者・教職員が三位一体となり生徒たちに寄り添う教育、SDGsを推進しながら生徒たちのランクアップを目指す教育の確立だ。
知育の伸長は自ら決断することから
同校では、進路希望に応じた類型制を採用。難関国立進学に対応したスーパー特進類型と、国公立・難関私大を目指す特別進学類型では、1年次から週2日7時間授業を実施。3年間で108単位を履修するなど気合が入るカリキュラムだ。
さらに難関私大を目指す選抜進学類型、大学進学を目指す普通進学類型があり、それぞれ特進類型に準じた授業時間を確保する。
一般的な公立高校と比較すると2割程度多い授業時間。この時間により生徒たちの知識量の充実を図り、教科に応じた習熟度別や、補習・補講授業などでフォローアップを行う。
類型制とは、生徒たちの希望する進路に合わせたコース制の事。あくまで主体は生徒達だ。
「生徒が自分で決断する」「誰一人取りこぼさない」という進路指導の基本方針のもと、全員が大学進学を目指すことが同校の大きな特長となっている。
今春の大学への現役進学率はは83・7%、合格実績も国公立25人、早慶上理25人、MARCH学習院77人、成成獨國武48人、日東駒専に114人など、急速に実績を伸ばしている。
保護者と教職員で生徒に寄り添う、三位一体の教育
豊島学院高等学校の鮎川尚文校長は基本姿勢について「私たちの目指す教育は、骨太の国際社会で活躍できる人材の育成。そのために、生徒・教職員・保護者の三位一体の協力体制は不可欠。どんな社会になっても活躍し続ける人を育てていきたい」と語っている。
保護者の学校行事などへの参画は、PTAに代り「父母と教員の会」が積極的に活動することに加え、広報誌の編集など、生徒たちを側面から支える形になっている。
「SDGs」で感性を高める授業を実施
オリンピックでの基本理念で急速に普及した「SDGs」の言葉だが、語源は2015年に国連サミットで採用された17の持続可能な目標のこと。2030年までによりよい世界を目指すことが目標とされている。
同校では、授業やホームルームの中で折に触れ、この精神や目標を話題にする。グローバルな感性を持たせることや社会に貢献できる人材の育成を目指すためだ。
また、「探究」を授業の中に積極的に取り入れている。国の教育の柱でもある「課題発見・分析力」を高めることにより、より深い思考力を養うことを目指している。
英語科では、読む、書く、聞く、話すの4技能を徹底的に鍛える。
新たな大学入試改革では「思考力・判断力・表現力」が求められる。同校のこれらの実践は、大学入試に正面から挑むことに繋がっているのだ。
ラーニングセンターがいよいよ竣工
全教室でWi︲Fi環境を整え、コロナ禍においては遠隔授業で対応する。
8月には『未来に向かう生徒たちの成長と発展』をコンセプトにしたレクチャーホール、ライブラリー、シミュレータ室が配備された、ラーニングセンターが竣工した。桜の花びらを基調とするホールや、電車運転のシミュレーター室は一見の価値がある。
年々充実していく最新設備の数々で、生徒たちに寄り添う教育の進化は止まらない。
仲間と過ごす部活・生徒会活動は人生の糧に
隣接地に兄弟校として昭和鉄道高等学校がある。
日本の鉄道関係へ向けた人材の輩出校として有名で、将来目標が明確な生徒たちが多いという特長を持つ。
両校は学校行事や生徒会活動を互いに支えあいながら行っている。また部活動も合同で行うことが多いようだ。
現在17の運動部、17の文化部、2つの同好会が積極的に合同で活動している。
部活加入率は、豊島学院が約70%、昭和鉄道が98%と目標が明確な昭和鉄道の方が積極的だ。
異なる目的意識と個性を持った両校の生徒たちだが、文字通り一丸になって大会等に向かう。
文化部では吹奏楽部の活躍が光る。
東京都吹奏楽コンクールにおいて、両校合同で編成されたA組が金賞、アンサンブルコンテストで金賞を受賞した。
昭和鉄道高等学校と互いに共鳴し奏でるハーモニーも豊島学院高等学校の魅力と言えよう。
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