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2023.9.15
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横浜清風高校(横浜市保土ケ谷区) この学校の ここに注目! 「創立100周年を迎え、次のステージへテイクオフ」

創立100周年を迎え、次のステージへテイクオフ

2023年、横浜清風高校は創立100周年の佳節を迎えた。
その歩みを振り返るとともに、次代を見据えた教育への思いを植野法稔校長に聞いた。

仏教の精神に基づく安定した快活な学校生活

建学の精神に触れる高野山研修

横浜清風高校は1923年、横浜市大岡に横浜家政女学校が誕生して以来、明倫高等女学校、明倫高等学校を経て、2001年、横浜清風高校として新たなスタートを切った。
共学化をはじめ積極的なカリキュラムや制度の改編を行いながら、文武両道の私学として実績を上げてきた。

明倫時代のシンボル「円形校舎」

「本校の教育の特長は、その根底に仏教の精神が宿っていることです。例えば智慧と慈悲。智慧は経験や知識を活かして、正しい考え、正しい行動をすること。慈悲は多様性を理解し、それを受け入れて人を思いやることです」と植野校長は話す。
現代にも広く通じる考えのもと、生徒たちは礼儀正しく、基本的な生活習慣を身につけて、安定した快活な学校生活を送っている。

青春は学びと部活でできている

同校の生徒たちはさまざまなカタチで文武両道の高校生活を楽しんでいる。学習面では特進コースと総合進学コースが設けられ、進路希望先に見合った学びに取り組む。
生徒の学習をフォローするのは「清風メソッド」と呼ばれる学習システムのサポート体制だ。
タブレットによる学習量の視覚化やPDCA サイクルの活用、自主学習ができる環境の整備や生徒一人ひとりに寄り添った受験対策指導が行われている。
校内のアリーナで行われる進路相談会は、大学・短大、専門学校がブースを設置し、個別に相談会を行う。大規模相談会を自校で開催するのは県内でもわずかだ。
このような取り組みの結果、2023年は9割以上が上級学校に、7割が4年制大学に進学した。

一方、部活動に目を向けると、運動系が16、文化系が13、同好会7団体が活動。このほかインターアクトクラブは地域ボランティアや海外との文化交流を行う。
硬式テニス部や吹奏楽部など7団体は全国大会に出場。なかでも陸上競技部は5年連続、通算17回に及ぶ。生徒の8割が部活動に参加し、好きなことに打ち込んでいる。

「部活動は自主性の象徴であり、自主自立を養成します。生徒会活動や行事の運営も含め、生徒たちが自ら考え、体現していくことを大切にしたい」と植野校長は見守る。

新たな100年を目指してスタート

創立100周年を迎えた同校は、今後新たな100年を目指してスタートを開始した。
これまで総合進学コースのグローバルクラスで行っていたグローバル教育を全校で取り組み始めた。
英語力を磨くことはもちろん、海外研修等を通して異文化理解を進める。
また、デュアル・ディプロマ・プログラムは、同校に通学しながらオンラインでアメリカの高校の授業に参加し、日米の高校卒業資格を取得するもの。海外大学への進学を叶える画期的な取り組みだ。
修学旅行は、沖縄コースと海外コース(令和5年度はハワイを予定)を用意。それぞれの地域での探求学習や異文化研究を行う予定だ。
「少子化の時代を迎えながら、今後も本校の特性を活かしながら教育活動を続けたい。横浜清風で良かったと言える満足度の高い高校生活を送り、社会に貢献できる人材に成長して欲しいですね」と植野校長は目を細めた。

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