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2025.3.17

〈2026年度入試〉高校受験・高校入試の基本まとめ「目指せ合格!」-令和8年度

高校受験は中学生のみんなも、保護者も、ほとんどの人が初めて。
なのに入試について、概要やあらましを知る機会はあまりなかったりしませんか?

入試までの日程、合格の仕組み、勉強のスケジュール…
高校受験の基本中の基本をまとめてみました。

まずは・・・
2025年4月に中3生になった皆さんが受ける入学試験は
「2026年度入試/令和8年度入試」です

いちばんにこれを覚えましょう。
「2026年度」とは2026年4月~2027年3月の期間を指します。
「2026年4月に高校1年生になる生徒を選抜する試験」という意味なので、
試験の名前は「2026年度入試」となります。これは各都県共通です。

 

1 高校入試は正しい情報を確認しながら進めていきましょう

  • 公立高校の入試制度は、各自治体によって日程も制度も試験の内容も異なります。
    (制度、日程、試験内容、試験の回数、追試験、出願方法、合格発表 等々)
  • その年度による変更もあるので注意しましょう。

公立高校の入学試験の回数は各自治体によって異なります。
例えば、埼玉県・千葉県・神奈川県の入学試験は基本的に1回だけ実施、都立高は推薦と一般の2回です。
公立高校の試験問題は各自治体ごとに作成されます。
追試験や二次募集などの制度も各自治体ごとになります。
④コロナ禍以降、合格発表はインターネットでの発表がメインになってきました。出願もインターネット使用へ切り替わりつつあります。

<参考:昨年度(2025年度入試)はインターネットを利用した出願となり、各自治体からマニュアルなどが発表されました>
・東京都
〈2025年度入試〉東京都 都立高校「インターネット出願について」-令和7年度
・埼玉県 ※2024年度から県立高校すべて電子出願に(一部の市立高校は除く)
〈2025年度入試〉埼玉県 公立高校「インターネット出願について」まとめ-令和7年度
・神奈川県
〈2025年度入試〉神奈川県 公立高校「インターネット出願」-令和7年度
・千葉県
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校「インターネット出願について」まとめ-令和7年度

このように、
高校入試は各都県で異なり、さらに本年度から変更という場合もあります。
「自分の場所の、今年度の情報」なのか、正しい情報か確認しましょう。

その年度の、自分の住む都県の入試要項(公立・私立)を必ず確認しましょう
②各都県や私立高校から順次発表される本年度(2026年度)の変更事項を確認していきましょう


このサイトでは1都3県各々の入試情報や、本年度(2025年度)での変更事項も順次お知らせしていきます。入試要項も発表され次第お知らせしますので、定期的にチェックするようにしてください。

2 受験する高校の決定は
中3の11月ごろに志望校(希望する高校)を決定するのが目安

まず、受験手続きの流れです。厳密には各都道府県で異なるので大まかには

  • 11月頃:三者面談(保護者と学校の先生、受験生とで高校受験について具体的に話し合います)
  • 12~1月:志望校決定(入試日程が見えてきます)
  • 1〜3月:出願(必要な書類を受験校に提出)
  • 志願先変更:公立のメインの入試だけ、受験校を変えるチャンスが一度あります。
  • 入学試験:学科試験や面接、実技などの試験を実施
  • 合格発表:入試後数日で合否発表、Webでの発表がメインです。
  • 入学手続き

最終決定は「出願」の時です。
「どこの学校に出願するか」は、年末の学力を見て/内申書の内容が確定して/受験校の希望者数の状況(倍率)をみてから、総合的に判断し、出願先を決定することになります。

 

毎年、受験生がいちばん悩むのが「志望校(希望校)決定」です。

志望校決定についてはまとめページがありますので、ざっと読んでみてください。
■まとめページ/よみうり進学メディア
「志望校はどうやって決める?」志望校決定へのステップ-まとめ


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の受験総合情報をお知らせしています。
各高校の情報も満載、カリキュラムや進学指導、部活など各高校の特長を分かりやすくお知らせしますので、志望校の決定にお役立てください。

 

3 高校受験 試験期間(入学検査期間)は
だいたい中学3年の1月中旬から3月上旬ごろまでです

次に「試験」の日程だけ抽出してみます。
平均的な日程は(※東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の場合)

  • 1月中旬~2月上旬 私立高推薦入試
  • 1月下旬~2月下旬 私立高一般入試
  • 2月中旬~3月上旬 公立高入試

 

1月の私立高から、2月下旬~3月上旬の公立高まであるため長く感じるかもしれません。
都立高校は2回試験があり(推薦・一般)、推薦が先なので2月初旬に試験終了となる受験生もいます。私立高校単願推薦の受験生も早々に合格通知が出ます。

 

4 私立高校と公立高校との違いは?

  • 民間人が作った高校が私立高校、都道府県や市などによる高校が公立高校です。

私立高校には、福沢諭吉のような教育に志(こころざし)を持った人が設立した学校、英語教育に力を注いだ人が設立した学校、宗教法人が設立した学校もあります。
創立者の建学の理念に沿った教育が行われることが多く、公立高とは異なる教育が実践されています。
そのため私立高校はカリキュラムが豊富で特色が豊か。校風も個性にあふれており、文武両道の学校もあれば学力重視の学校もあります。
学習指導、部活動、卒業後の進学先/就職先など多岐に渡ってそれぞれの特長があるので、私立高校は早めの検討開始をお勧めします。

公立高校だけにこだわらず、特色豊かな私立高校の中から自分の個性に合った学校に出会い、より実りの多い3年間につなげていく受験生が毎年たくさんいます。
また、公立高校と私立高校を比較しながら志望校を検討することで、公・私立それぞれの良さも分かってきます。


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の各私立高校の特長もお知らせしていきます。学校により個性はさまざまですので、月毎に特集を組んでいます。
特集テーマは、「授業やカリキュラム」「進学・進路指導」「部活」「学校生活」など。興味があるテーマから各高校のトピックを読み、自分に合った高校を探してみてください。

 

5 私立高校への進学には「私学助成金」があります
公立・私立を併せて検討することで受験の幅が広げられます

  • 公立・私立の併願次第で、受験の作戦が変わります

日本の高校等への進学率は約98%。ほとんどの人が中学を卒業すると進学するということです。
それだけに、高校入試は不合格になってはいけない試験という重圧がかかります。その重圧から、公立高校受験は本来の実力よりワンランク、ツーランク下げ、安全で確実に合格を目指す傾向が強くなっています。
それは同時に、受験生の可能性を狭めていることにつながってしまいます。
私立高校を押さえてから公立高校を受験すれば、逆にランクが上の公立高校に思い切ってチャレンジすることも可能になります。受験生のプレッシャーが軽減できるうえ、公立高校の選択範囲が広げられるというメリットが生まれます。

  • 私立高校進学に関する補助は各自治体から発表されています。特に私学助成金は要チェックです。

私立高校は学費が気になりますが、実際に調べると国の高等学校無償化や、各都県の父母負担軽減などの制度があるので「思ったよりは高くない」と感じられるかと思います。
(ただし支援額は世帯年収によって異なるため確認が必要です)。
私学助成金には国から出るものと、各自治体(県)からのものの2つあり、合算されます。
助成金については国や各自治体から発表されますし、担任の先生も相談にのってくださると思います。

こちらは東京都の記事ですが、「私学助成金について」がまとまっていますので他都県の皆さんも参考にしてみてください。
東京都では高校の授業料の支援を拡充、2024年度から支援の所得制限を撤廃し、実質無償化しています(公・私立とも)。
■東京都の父母負担軽減事業補助と国の就学支援金について:よみうり進学メディア
東京都 公・私立高校「学費支援制度」-2024年

 

■都県別 負担軽減事業等 昨年度(令和6年度)の例
<東京都>
私立学校教育費の保護者負担軽減事業のご案内/東京都生活文化スポーツ局
〇私立中学校・高等学校等に係る東京都の学費負担軽減制度(一覧) PDF [610KB]/東京都教育委員会
<埼玉県>
授業料・奨学金等/埼玉県教育委員会
私立学校の父母負担軽減について(令和6年度パンフレット)/埼玉県教育委員会
<神奈川県>
私立学校学費支援制度のご紹介/神奈川県ホームページ
私立高等学校等の学費支援についてリーフレット(令和6年度)PDF/神奈川県ホームページ
<千葉県>
私立高等学校等に通う生徒の保護者の経済的負担を軽減するため、学費等の助成に関する制度/千葉県ホームページ
私立高等学校等授業料減免制度の紹介リーフレット<令和6年度の制度>PDF/千葉県ホームページ

 

6 高校では「学科」が登場します
学科は、普通科・専門学科・総合学科の3つです

公立・私立選択に加え、学科の選択(普通科と専門学科など)も早めの検討開始をお勧めします。第一志望校・第一希望学科をどこにするかで入試対策の内容も変わります。

    • 「学科」とは
      中学校まではクラス全員が同じことを学んでいましたが、高校では中学にはなかった学科というものが登場します。学科によって高校での学びが変わります。
    • 学科は大きく分ければ「普通科」「専門学科」「総合学科」の3つで、それぞれ卒業までに履修する時間割が異なります
    • 専門学科では、専門の学科の履修が多くなります。
      資格などを目指す学科もありますし芸術や体育を学んだり、理数科や外国語科など特定のジャンルを深く学んでいく学科もあります。
    • 進学に特化した「理数科」や、「外国語科」などの人気もあって、専門学科は近年注目が集まっています。専門学科は高校から専門の分野の学習を開始でき、興味のある分野を深く学べます。好きなことがはっきりしている人に向いているのが専門学科です。

「学科」や「専門学科」についてはまとめページがありますので、ざっと読んでみてください

■「学科」「コース」「専門学科」まとめ/よみうり進学メディア
「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その1
「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その2

 

7 偏差値ってなんですか?どう見ればいいですか?

模試を受けると「〇〇高校の偏差値」と、「自分の偏差値」が書かれて戻ってきます。受験でよく登場する数値が偏差値です。

偏差値とは、そのテストを受けた人全員の中で、自分がどのあたりにいるかという「場所」を示すものです。
ですので偏差値に100(点)はありません。全体の平均が偏差値50です。
50(平均)からどれだけ離れているかを示すものなので、人数は50がいちばん多く、離れた数字になるほど人数が少なくなる仕組みになっています。


毎年「模試の結果」を見て、偏差値だけで悩んでしまう受験生が多くいますが、

  • 偏差値は自分がいる場所を知ることが重要であって、1点・2点に一喜一憂する必要はありません。
  • 偏差値は不動のものではありません。勉強に取り組み続けていけばあがっていく値です

悩んだり不安になったりするよりも、自分が行きたい高校の偏差値をまず調べて、「この偏差値を目指す!」と勉強にやる気を持つ方が大切です。

■偏差値についてもっと詳しく知りたい方はまとめページを読んでみてください/よみうり進学メディア
・〈2022年度入試〉「偏差値ってなに?」志望校選びに生かす偏差値 その1
・〈2022年度入試〉「偏差値ってなに?」志望校選びに生かす偏差値 その2


また、受験生から「今から必死でがんばれば、いくつ偏差値を上げられますか?」という質問が毎年、数多く寄せられます。ですが

  • 高校の入学試験は基本、教科書の中から出題されます(これは全国共通です)
  • そのため受験勉強は今まで学んだ授業の復習と、苦手の克服が中心になります

 

「偏差値を上げたいので必死でがんばる」という精神論だけではなく、出題範囲の中から「なにとなにを、いつまでに、どれくらい」と具体的にし、苦手をひとつひとつ攻略していけば、偏差値は上向きになっていきますよ!

■毎年よく読まれている人気ページです。偏差値を上げる勉強法を記載しています/よみうり進学メディア
模試の結果『第一志望校の判定はC』合格できますか?-模試判定は勉強に生かそう!


8 内申書(調査書)ってなんですか?

「内申書(調査書)」は、受験生1人ひとりの中学の成績や学校生活をまとめたもので、中学校の先生が作成します。受験する高校に提出され、合否判定の資料のひとつとして使われます。
内容はいずれの都県でもほぼ共通で

  • 名前などの基本情報
  • 各教科の学習の記録
  • 学習の時間の記録(欠席日数)
  • 総合所見
  • 行動の記録
  • 特別活動等の記録

など。ポイントは、公立高校受験で「内申点(調査書点)」となる、各教科の学習の記録に記載された『成績』の部分。ここが重要です。

学習の記録は、神奈川県では中2と中3、埼玉県では中1から中3と、記載される期間(学年)は都県により異なります。
内申点は、中学校での毎日の学習態度によるものが主となるため「すぐに」上げることが難しく、内申対策はできるだけ早くしておくことが大切です。


〇千葉県と埼玉県は、今後の入試制度の変更が既に発表されています。

 

9 「公立高校の合格!」合格の仕組みは?

いよいよ合格の仕組み「選抜方法」についてです。

高校受験では、当日の試験(学力検査)得点に内申書(調査書)の得点が加算され、合否が決まります。

内申点(調査書点)の「算出方法」は都道府県ごとに異なります。
さらに、同じ都県内でも内申点の「扱い」は高校ごとに異なります(学校ごとに「学力検査と内申点の得点の比」が設定されています)。


埼玉県公立高校の、昨年度の場合を例に、見ていきましょう。
■<埼玉県>昨年度(2025年度)の各学校得点の比/よみうり進学メディア
〈2025年度入試〉埼玉県 公立高「各高校の選抜基準」を発表-令和7年度

  • 埼玉県公立高校では「当日の学力検査の得点+調査書点+その他(面接など)」の合計点で選抜となります
  • 学力検査の満点が500点、調査書点は1年・2年・3年で1:1:2とし満点が180点、その他70点、面接50点です
  • さらに、学力検査と調査書の得点の比は高校ごとに設定されています。
    第1次選抜では4/6~6/4、第2次選抜では 3/7~7/3 の範囲の値となっていて、この数値をあてはめ、合計点が決まります
  • また、当日の試験で合否を決める学力選抜のほかに、各都県によって推薦入試や特色検査・前期選抜など、別の判断基準によって選抜する仕組みを採用している場合もあります

〇埼玉県公立高校では今後の入試制度の変更が既に発表されています。
今年度(2026年度/令和8年度)の試験では「調査書の一部変更」を実施、来年度(2027年度/令和9年度)の学力検査から、面接試験と特色試験が実施されます。

■詳しくは
※2025年4月から中3になる学年の情報です※<2026年度>埼玉県公立「調査書の一部変更」-令和8年度

※2025年4月から中2になる学年の情報です※<2027年度>埼玉県公立高「選抜方法の変更」-令和9年度


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の内申書(調査書)のしくみ、入学試験(学力検査)のしくみなど、高校受験の制度などもお知らせしていきます。
埼玉県・千葉県公立高校の例のように、年度ごとの変更もお知らせしていきますので、ぜひお役立てください。

 

10 私立の合格の仕組み、推薦入試と単願、併願とは?

続いて私立高校の合格について見ていきましょう。

    • 私立高校の入学試験スケジュール表を見ると、単願、併願、一般一次、一般二次…と複数回に分かれて書かれています(分け方や名称は学校により異なります)。
      「単願」は合格したら必ず入学すると約束する試験です。「併願」は合格したら入学する権利を確保して他校を受験できる入試です。
    • 単願の場合、早々に合格通知を受け取ることになりますし「この学校に入りたい!」との意思が固まっている場合にいい制度です。
      ですが、そこにたどり着くまで、受験生は保護者と志望先の私立高校の特長について調べ、よく知ったうえで、学校の先生とも相談しておく必要があります。

①各校の特長を知るためにいちばんおすすめなのが「進学フェア(進学説明会)」への参加です
各団体が主催する「進学フェア」は、複数の学校が集合するので効率的に情報を集められ、比較検討がしやすくなります。
「よみうり進学メディア」では、埼玉県の各高校が集合する学校説明会「彩の国進学フェア」を今年もお知らせしていきます。「彩の国進学フェア」では各高校の先生たちに質問もできます。できるだけ多くの高校の話を聞くようにしてみてください。
2025年夏(2026年度入試対象)は、2025年7月12・13日(土・日)にさいたまスーパーアリーナで開催します。このサイトでは「彩の国進学フェア」をはじめ、他の団体が運営する「進学フェア」や、各種の受験イベント情報なども順次お知らせしていきます。

 

②「進学フェア」で概要をつかんだ後は、各高校が主催する「学校説明会」で、実際に高校を訪問し、確認を進めていきしょう。

学校説明会では先生や先輩方の説明を直接聞きくことができ、施設や校風なども実際に見られます。学校の特長を自分の目で確認することが大切です
高校生活がイメージできると、受験勉強のやる気もアップしていきます

このサイトでは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の公立高校・私立高校各校の説明会日程もお知らせしています。
■例えば昨年度の千葉県の公立高校の場合
〈2025年度入試〉千葉県 公立高校「2024年 夏の学校説明会 一覧」-令和7年度

 

11 高校受験の対策はいつから?
高校受験の対策は早い方がいいです。「しかし」というお話をします。

前項にも書きましたが、内申点は合格の判定に使用されます。
内申点には中学生になってからの各教科の学力に加え「宿題を提出、遅刻もしない」など、学習への意欲・態度も加わります。内申点対策から考えると受験は中学校入学から始まっているということになります。

しかし中学生ともなると学校生活が忙しくなり、部活に熱心な生徒も多いことでしょう。友人との交流も増えると思います。受験も大切ですが、一生に一度しかない13歳~15歳。中学生としての日々も大切にしてあげたいものです。

どんな高校に進学したいかは、受験生本人の個性や将来の職業イメージが大きく関わってきます。
また、コツコツ学習を進めるタイプ、ラストスパートが利くタイプなど、本人の性格もあります。
スポーツ推薦を受ける、専門学科を目指すなど、どんな受験をするかによっても異なります。

ですので受験勉強の開始時期や進め方は受験生本人とご家庭の考え方、各々の個性によるものが大きいと考えます。ざっくり見当を付けると

      • 受験対策として大きくとらえると「中1から毎日勉強を習慣に」
      • 受験生としての勉強の開始は「中2の春休み~中3の1学期にスタート(毎日の勉強にプラス)」
      • 入試問題の対策(過去問演習)を開始するのが「中3の夏休みからスタート」

このあたりを目安に、部活動の区切りの時期や志望校のランク、本人の個性によって調節してください。


このサイトでは受験生を対象に学習方法や受験への心構えなど、その時期に適した進度で月ごとにお知らせしています、勉強のポイントや入試への取り組みなどを分かりやすくお知らせしていきますので、ぜひ1年間通して読んでみてください。

■毎月の受験総合アドバイス(2025年4月から中学3年生向けの第1回です):
〈2026年度入試〉3月のテーマ「新・中3生へ、今すぐスタートを切ろう」-令和8年度
■受験生からの疑問に専門家が回答します(2025年4月から中学3年生向けの第1回です):
〈2026年度入試〉受験生Q&A 「効率のよい勉強法を教えてください」ほか
■入試情報を都県別でお知らせします(昨年度7・8月合併号 東京都の記事です)
〈2025年度入試〉東京入試情報「都立高校 令和6年度入試の検証から7年度入試を探る」後編

 

12 得点力アップを目指す学習計画!
受験勉強は、中1から3年間の学習の積み重ねと、苦手な部分の克服が主です

続いて、具体的な「入試対策の学習スケジュール」です。
「この高校に進学したい!」気持ちがまとまってくると、学習も積極的になりますね。
全ての人の個性が違うように、受験勉強も「これ」という決まりごとはありません。受験校のレベルや得意不得意など、さまざまな条件によっても異なります。ざっくりとした目安としては

      • 中2の春休みから、中1~中2生分の復習に取りかかりましょう。苦手な教科の克服にいい時期です
      • 中3の夏休みは中1~中3の1学期までの復習を全て終えることを目標にしてください
      • 復習が終わった人から「過去問題集」に取りかかりましょう。
        過去問はヤマを張るためにではなく、入試問題を分析し慣れていくことを目指します。
        何年分かを通しで見ると、問題の構成、出やすい問題、得点しやすい問題などの傾向も見えてきます。また、実際に解いていくことで「苦手(課題)」を洗い出すこともできます。

高校受験は「苦手の克服」がポイントです。自分の苦手を把握すると学習を効率的にでき、ラストスパートをかけられるようになります。
「なにとなにを、いつまでに、どのレベルまで」目標をたててスケジュールを区切る。これを繰り返して取り組んでいくと、得点力も上がってきます。


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の公立高の過去問題分析や、私立高校の過去問掲載も行っていきます。たとえば2024年度公立高校の入試問題(2024年2月試験)を解説したページは(東京都・神奈川県)

■公立高校過去問分析/よみうり進学メディア
<東京都都立高校>
・〈2025年度入試〉東京都 都立高「都立入試問題 その傾向と対策は?」-令和7年度
<神奈川県公立高校>
〈2025年度〉神奈川県 公立高「入試問題 傾向と対策は?」【①全体傾向・数学・英語・国語】

 

高校入試では「過去問題研究」が必須になります。希望高校が公立か私立を問わず、数年分遡って攻略してください。「苦手を洗い出して復習」を繰り返す、問題形式に慣れていくことです。

 

最後となりますが、中3生にとっての受験とは

高校受験は、ほとんどの中学生が初めて取り組む、大きなチャレンジです。
受験は中学生の総合力を育むひとつのきっかけとなります

      • ①精神力:継続して勉強に取り組み、総合的な学力を高めていくための、継続的な学び
      • ②自己理想像の確立:自分の将来像、職業観までを含み選ぶ、志望校の選択
      • ③計画力:希望する進路を実現するために計画を立て具体的に落とし込んでいく、入試対策
      • さらに「どの高校が自分に向いているか(自己分析)」「自分の特技をどう生かしていくか(職業観)」「体調管理は自分でできるか(自己管理)」など

このサイトでは受験情報をわかりやすくお知らせすると同時に、
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の各高校と先生方、教育専門家、塾などの学習支援者の皆様とネットワークを組み、学習のみにとどまらない、中学生の成長を応援していく記事を発信していきます。
初めての高校受験に戸惑われている受験生の皆さん、保護者の皆さん、志望校合格へ向け、一緒にチャレンジしていきましょう。

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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