ホスピタリティマインドで時代を乗り切れ キャリア教育先進校の挑戦
創立93年目を迎えた昭和鉄道高等学校は、名称の通り数多くの人材を鉄道・交通業界に送り込んできた。
共学化、学科再編、新校舎の建設など、兄弟校豊島学院高等学校と歩調を合わせ、学校改革を推進してきた。
鉄道関係、公務員への就職、大学への進学など多彩な進路実現は、キャリア教育先進校としての自信に満ちている。
目的意識を持つ集団は、何事にも前向きに
日本でも珍しい鉄道専科の高校のためか、昭和鉄道高等学校の在校生の通学は大変広範であるという。
同校の、桑田達也校長は「鉄道という公共の乗り物に携わる人材の育成を目指す。コミュニケーション力を高めるとともに、ホスピタリティマインドの授業を取り入れ、思いやりを持てる生徒を育てています。」と教育方針を語る。
授業は、週6日制、3年間で102単位習得と公立の進学校並みだ。
大学への進学希望に対応できるように、普通科に負けないカリキュラムを用意している。
さらに、補講や資格取得のための講習を実施。
勉強は大変だが、生徒が、自分の目標を決めて取り組んでいく。
目的意識を持って学校生活が送れている状況がうかがえよう。
「いわゆる鉄道マニアでは、鉄道業界に望まれない」と言い切る桑田校長には、誇りや育成への自信が感じられた。
鉄道業界へ圧倒的な強みが
同校の今春の進路実績では、進路希望を99・0%達成し、就職82・6%、進学16・4%。就職では、96%の生徒が、JR、私鉄の鉄道関係となっている。
共学化以来17年、男女共同参画の中で、鉄道関係に憧れ、女子で新幹線を運行する先輩もいるそうだ。現在17人の女子生徒が同校で学ぶ。
鉄道科は、2年次に駅務・乗務員を目指す運輸サービスコースと車両設計・整備・運転を目指す運輸システムコースに分かれる。
就職に大学進学に、生徒たちの希望を実現させる。それが、同校の目指すキャリア教育だ。
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