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埼玉 入試情報
2023.1.5

〈2023年度入試〉埼玉県公立校「2022年度の入試問題を解剖!③-前編」通過率・正答率データを活用した勉強法【国語・数学】

受験生の皆さんはいま、過去問演習の真っ最中かと思います。過去問演習は受験生にとって必須であり、かつ最強の勉強法ですから、最後まで続けてください。
さて今回は、主として公立を受験する皆さんに、小問ごとの通過率・正答率データを活用した勉強法についてお伝えしたいと思います。

「埼玉県入試問題を解剖!」の<第3回>ですので、<第1回><第2回>も確認しておいてください。
■<第1回>問題構成・配点と平均点の推移について:
〈2023年度入試〉埼玉県 公立高「2022年度の入試問題を解剖!①」問題構成と平均点から見えてくること
■<第2回>各問題の正答率(通過率)と問題傾向について:
〈2023年度入試〉埼玉県 公立高「2022年度の入試問題を解剖!②」 各問の正答率から見えてくること

まず用語の解説です。
正答率はその問題を完全に正解した人の割合なので、これは分かりやすいでしょう。
一方、通過率は聞きなれない言葉ですが、部分点を取れた人の数や、その点数を加味したデータです。
ここではあまり細かいことは考えずに、通過率が高ければ「点が取りやすかった問題」、通過率が低ければ「点が取りにくかった問題」と考えることにしましょう。

小問ごとの通過率・正答率データは、埼玉県立総合教育センターのサイトに過去3年分が掲載されています。ここには、小問ごとの正答率・一部正答率・誤答率・無答率・通過率が示されています。
■埼玉県立総合教育センター(入試問題 令和4年各教科):
令和4年度入学者選抜学力検査結果(令和4年2月実施)

 

正答率や一部正答率が高ければ、「点が取りやすかった問題=易しかった問題」とみなすことができます。
逆に、誤答率や無答率が高ければ「点が取りにくかった問題=難しかった問題」とみなすことができます。

皆さんは過去問学習を進める中で間違ったり、出来なかったりした問題もあったでしょう。
その際、念のため通過率や正答率を確認するのもひとつの方法です。
もしかしたら、ほとんどの受験生が点を取れなかった問題だったかもしれませんし、逆に大多数の受験生が点数を取れた問題だったかもしれません。

すぐに基礎知識を補強しなければならないのか、出来なくてもさほど落ち込む必要はないのか。
通過率・正答率データはそのようなことを教えてくれます。ぜひ一度、総合教育センターのサイトを訪れてみてください。

■埼玉県立総合教育センター(入試問題 過去3年分)
埼玉県立総合教育センター 過去の入学者選抜学力検査結果

【国語】 作文で大事なのは条件に合わせて書くこと

最も平均点が高い教科です。令和4年度も62.9点(全日制)で5教科の中で唯一60点を超えました。

配点の半分以上(52点)を占める長文読解(大問1と大問3)の得点力がカギを握ります。
令和4年度の場合、大問1(小説の読解)は、小問5題すべてが通過率50%を超えていました。中には90%近い問題もありました。
一方、大問3(論説文の読解)は、小問5題中3題が通過率50%台であり、1題は50%を割っていました。小説の読解よりも論説文の読解の方が点数を取りにくい状況が見て取れます。苦手な人は、論説文の読解練習に力を入れましょう。

大問2は漢字の読み書きや文法などが含まれ、比較的点数は取りやすいと言えますが、極端に通過率が低い問題もありました。基礎知識を再度見直しましょう。

大問3の古文では歴史的仮名遣いを現代仮名遣いに直す問題が毎年出ていますが通過率は53.5%にとどまっています。過去問学習がもっとも生きる問題のひとつなので、いま一度復習してみてください。

大問5の作文は正答率こそ8.8%ですが、一部正答率は81.4%に達しています。つまり、ほとんどの人が多かれ少なかれ点数は取れています。自分の体験をふまえた考えが書かれていないものや、読み取ったことと自分の考えが関連していないといった条件を満たしていないものが多いようなので、特に注意が必要です。

【数学】 学力検査、学校選択共に一気に難化

令和4年度入試で最大のトピックスは、数学の平均点が一気に下がったことでしょう。
学力検査問題は過去2年間60点台が続きましたが48.0点まで下がりました。学校選択問題も50点台で安定していましたが、こちらも42.6点まで下がりました。

【学力検査問題】
大問1は計算問題など独立した小問で構成され、基礎基本的な内容です。配点は65点で全体の約3分の2を占めています。計算中心の前半8題はよく出来ていますが、後半8題の出来が良くありません。

大問2・3・4はやや難しい問題も含まれるので、大問1で出来るだけ点数を積み上げないと平均点にすら到達できません。各単元の基礎知識をもう一度見直しましょう。

【学校選択問題】
大問1は計算を含む独立小問で配点は43点と全体の半分近くを占めます。まず、ここでの失点を最小限にとどめなければなりません。後半になればなるほど難易度が高まるので、ここで最低でも6割以上(25点以上)を確保しないと平均点到達も危うくなります。

大問2以降では、直角三角形の合同を証明する大問4(1)が通過率77.3%と高くなっていましたが、それ以外の9問は通過率50%以下がほとんどです。どの問題も(1)から(2)(3)と進むに連れて難しくなります。(1)を確実に得点し、(2)や(3)では部分点を積み増して行きましょう。

■「【後編】社会・理科・英語」も続けてお読みください:
〈2023年度入試〉埼玉県公立校2022年度の入試問題を解剖!③後編」通過率・正答率データを活用した勉強法【後編】社会・理科・英語

(よみうり進学メディア編集部)

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