過去10数年間の平均点推移から何が見えてくるか。
そこから考えてみることにしましょう。
平成24年度(2021年)からのデータを取ったのは、この年から、それまでの「前期・後期」から「1回入試」に変わったからです。
令和5年度入試は、学力検査問題では社会・数学・理科の平均点が上がり、国語・英語は下がりました。
学校選択問題では数学が上がり、英語が下がりました。
3年度、4年度と60点台の高平均点が続きましたが、3年ぶりに50点台に下がりました。
配点全体の半分以上を占める長文読解問題の出来により平均点は左右されるようです。平均点が高いということは、合格に求められる得点も高いということなので楽観は禁物です。
4年度は2年連続の60点台から一気に40点台に低下したため、5年度の結果が注目されていました。さらに下がるという見方は少なく、上がると予想されていましたが55.8点に落ち着きました。
60点台では高過ぎ、40点台では低すぎるので、50~55程度を目指した出題が続くと見られます。
平均点が50点を割ったのは10年間で2回だけです。直近の3年間も51~52点程度で安定していたので、45.8点という低い平均点は、意外でした。
これ以上の低下は考えにくいので、次年度は50点台には回復するものと予想されます。
平均点の上がり下がりが比較的大きい教科です。地学・生物・化学・物理の各分野で、それぞれどんな単元が出題されるかが平均点に影響しています。
詳しいデータが発表されていないので分かりませんが、高平均点を導いた分野・単元があったものと思われます。
5年度の58.2点は、理科としてはここ10年間で最高でした。
偶然だと思われますが、このところずっと50点台と60点台が繰り返されています。地理・歴史・公民の3分野からほぼ均等に出題されますが、覚えることの多い歴史分野の出来や、演習不足になりがちな公民分野の出来が平均点に影響しているようです。
5年度の64.1点は、社会としてはここ10年で最高でした。
(よみうり進学メディア編集部)
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