授業はオールイングリッシュ
春日部女子高校では、外国語科2年生の「英語表現」の授業を見学しました。
専門学科である外国語科には「総合英語」「英語理解」「異文化理解」などさまざまな英語に関する科目があり、毎日2時間は英語に関する科目を学ぶ形になります。このうち「英語表現」は、スピーキング(話す)とライティング(書く)が中心の科目で、40人を2クラスに分け、それぞれに日本人教師一人と外国人教師(ALT)一人が付きます。
授業はすべて英語です。日本人の先生も英語しか喋りません。しかし、生徒が指示に即座に対応し、質問にも素早く答えているところをみると、しっかり理解できているのでしょう。さすが外国語科です。
学んでいるのは言葉だけではない
一組目は教員12年目の池上彩先生と、アメリカ人・ジェシカ(Jessica)先生のペアでした。全体の授業の流れは、ベテラン池上先生がリードしていました。生徒が一対一で意見を述べ合う場面が多いのですが、非常に活発です。みんな照れずに堂々と、また楽しそうに話しています。このあたりに女子校の良さが現れているのではないかと感じました。
ジェシカ先生も教室を回りながら生徒の会話に加わります。池上先生によると、語いや発音だけでなく、アメリカ人特有の発想や考え方に触れられるのが、ALTと共同で行う授業の良さだそうです。
別教室で行われていた二組目は、2年目の若手・熊田晴香先生と、イギリス人・メガン(Megan)先生のペアでした。メガン先生は顔の表情や声の抑揚、それに身振り手振りを加えて生徒とのコミュニケーションを図ろうとしていました。「英語表現」は、単なる言葉の学習ではないことが分かりました。
日本人先生とALTの組み合わせは学期ごとに替えているそうです。
日常会話からディスカッションへ
この科目の目標は、1年生で「人前で話すことに慣れる」、2年生で「意見を言えるようになる」、3年生で「社会問題を語れるようになる」だそうです。この日の授業は2年生でしたが、たしかに授業を見ていて話すことを苦にしている様子は見られませんでした。
日常会話レベルから、社会問題をテーマにしたディベートやディスカッションのレベルへ。それが外国語科で学ぶ意味だということがよく分かった一日でした。
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