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埼玉 高校レポ
2026.9.14

埼玉県立久喜高校(埼玉県久喜市)/バスケットボール部 「『なでしこの心』で仲間と成長」

「なでしこの心」で仲間と成長
日本一のチームをめざす

創立108年の歴史を誇る県立久喜高校のバスケットボール部を訪ねました。

昨シーズンは各大会で県ベスト4を維持し、全国大会出場をうかがう勢いを見せました。
今シーズンは県ベスト8からベスト16にとどまっていますが、3年生も一定数が残り、ウインターカップ出場を目指して再びチームを鍛えています。

 

■チームワークも応援も日本一を目指す

部が掲げる目標は「日本一」です。プレーはもとより、チームワークでも応援でも人間性でも頂点を目指します。
私立強豪校とは施設や環境が異なりますが、それを言い訳にせず、高い目標に挑み続けています。

昨年度は3年生が19人と多く、力も経験も備えていました。その反面、下級生が公式戦を経験する機会は限られ、今季はその影響もあって苦戦が続きました。
しかし、選手たちは実戦を重ねる中で着実に成長しています。3年生も残るウインターカップ予選は、積み上げてきた力を発揮する舞台になります。

 

■バスケットを取った時、何が残るか

監督の早川拓先生は中学2年から競技を始め、高校・大学、そして教員となってからも競技を続け、久喜高校での指導は14年目を迎えています。

早川先生は、「もちろん、試合に勝つことを目指します」としながら、それと同じくらい大切にしているのが、「バスケットを取った時に何が残るか」という問いです。卒業後、社会に出た時に、自分で考え、周囲と関わりながら行動できる人になってほしいと考えています。

そのため、選手たちはプロ選手やトレーナー、アナリスト、企業経営者、地域の人々など、さまざまな大人と接します。異なる仕事や生き方に触れ、将来どのような人になりたいかを考える。部活動の枠を越えた学びが、久喜高校の大きな特色です。

■仲間をうまくできたか

練習中、選手たちはよく声を掛け合います。良いプレーは褒め、直すべき点は率直に伝えます。

早川先生が選手たちに伝えている言葉があります。それは、「今日の練習で、自分がどれだけ仲間をうまくできたか」です。
自分自身が上達するだけでなく、持っている情報や感じたことを言葉にし、仲間の成長にどれだけ関われたかが問われます。

相手にどう思われるかを気にして黙ってしまえば、必要な情報は共有されません。
チームが勝つという共通の目標があるからこそ、言うべきことを伝える。選手たちは競技力とともに、自分の考えを表現する力も身につけています。

 

■5人制と3×3の両方に挑む

久喜高校は、5人制に加えて3人制バスケットボール「3×3」にも力を入れています。
3×3ではコーチが試合中に指示を出せないため、選手自身が話し合い、状況を判断しなければなりません。一人ひとりの攻める意識や得点力も求められます。

3×3で培った判断力やコミュニケーション力は、5人制にも生かされます。同部は3×3で日本一になった実績もあります。

また、地域清掃やボランティア活動にも取り組み、ただ強いだけでなく、地域から応援される選手、応援されるチームを目指しています。
今年度は、こうした姿勢が評価され、久喜市から「スポーツ特命大使」に任命されました。

■女子校だから自分を出せる

新チームを牽引するMさん(川口市立西中出身)、Sさん(上尾市立太平中出身)は、ともに部の雰囲気と早川先生の指導にひかれて久喜高校を選びました。

Sさんは、5人制と3×3の両方に取り組む環境が自分の得点力を生かせると考えました。
Mさんは、厳しく言うべきことは言いながら、選手と一緒になって取り組む早川先生の姿を見て、この先生に教わりたいと思いました。

2人が語る女子校の良さは、周囲の目を気にせず自分を出し、本気で部活動に打ち込めることです。競争はありますが、うまくいかない時には学年を越えて仲間が声をかけ、1人にしません。学校生活でも自然体で過ごし、自分の意思を言葉にする力を育てられます。

 

■「なでしこの心」で全国へ

久喜高校では、「困難にもくじけぬ何事にも頑張る心」と「思いやりと優しさを大事にする心」を「なでしこの心」と呼び、大切にしています。

苦しい試合でも最後まで諦めず、仲間に声をかけ、互いの成長のために言うべきことを伝える。女子バスケットボール部の活動には、この「なでしこの心」が表れています。

Sさんは苦しい場面で得点し、流れを変えられるシューターを、Mさんは得点やリバウンド、声かけで仲間に安心感を与えられる存在を目指します。

久喜高校バスケットボール部は、仲間と支え合いながら、県の頂点、そして全国を目指します。

 

埼玉県立久喜高校ホームページはこちら

 

(よみうり進学メディア編集部)

 

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