県下有数の人気校、そして注目校である横浜高校を訪ねました。
同校は2020年、男子校から共学校へと変わりました。生徒数も3倍以上となり全学年で82クラス超ですので、校舎の新築も続き、明るく、綺麗な学校です。
良き伝統を守りながらも進化が止まらない横浜高校。この先、一体どんな変貌を遂げるのでしょう。期待が膨らみます。
横高は今春(令和7年3月)、共学3期生が卒業しましたが、その進学先は、男子校時代と比べて大きく変化しています。
第一に、国公立大学や難関私立大学希望者が増加し、それに伴い合格者も増えました。
これまでに国立では東北大・お茶の水女子大など、私立では早稲田・慶応・上智・東京理科などに合格者が出ています。
第二に、前出・お茶の水女子大をはじめ津田塾・東京女子・日本女子といった有名女子大への合格者が増えました。「共学校・横浜」を象徴する結果と言えるでしょう。
第三に、海外大学希望者や進学者が増えました。
同校は共学化にあたって新たな理念の一つとして「グローバル人財の育成」を掲げました。海外学校との連携を積極的に進めてきました。海外留学や海外研修といった独自のプログラムも用意しました。この結果、生徒たちの目が自然と世界に向けられるようになったと考えられます。
ただ、誤解のないよう記しておきますが、「グローバル=英語に強い」ということではありません。明確な将来ビジョンを描くためのライフデザイン教育やコミュニケーション教育、アクティブラーニングなどで磨かれた総合力によってもたらされた結果と言ったほうが正確でしょう。
大学入試における躍進の裏には周到に準備された指導計画にあります。
1年次には何のために働くかなど職業観を深める指導が行われます。2年次には具体的な大学や学部学科を定めるための指導が行われます。そして3年次には目標達成のための受験勉強に集中します。ただし、ただ受かるための指導ではなく、ここでも大学卒業後や社会人となってからの生き方を考えさせることを怠りません。
在校生からは「横高の手厚い進路指導は話には聞いていたが、実際入ってみると想像を超えていた」などの声が聞かれました。
一人ひとりの個性や希望に合わせた、きめこまかな指導の結果、生徒たちはモチベーションを維持することができ、これが結果に結びついたと考えられます。
規模の大きな学校ということもあり、学校行事も大いに盛り上がります。
秋の文化祭(横校祭)には大勢の中学生が訪れます。「その活気を見て横高に決めた」という先輩も少なくありません。
自分で行きたいところを選べる修学旅行(シドニー、バリ島、沖縄、関西・山陽まで)、巨大なアリーナなどを借り切って行われる「YSF(体育祭)」など青春の一ページを彩る魅力的な行事が盛りだくさんです。
横浜高校と言えば野球部が有名です。春夏連覇が期待された今夏の甲子園大会では惜しくも準々決勝で敗れましたが多くの人々に感動を与えました。全国制覇を目指す強豪部活から、楽しめる部活までその数40以上。放課後も充実した横浜高校です。
同校では、共学化に伴い校舎や施設・設備のリノベーション(大規模な改修工事)を進めてきました。
校舎や施設・設備の新増設や改修にあたっては、学習効果を向上させるため機能性が重視されています。その一方、生徒にとっては一日の大半を過ごす場所なので、快適性にも十分な配慮がなされています。大小さまざまな工事が今後も続く予定で、その面でも進化が止まらない横高です。
学生食堂もあります。パンやお弁当の販売だけという学校も多い昨今ですが、ここは安くてメニュー豊富な本格食堂です。テラス席もあるオシャレな学食は、休憩スペースや自習スペースとしても活用されているようです。
新設のC棟、コモンルームの様子
駅からのアクセスの良さも同校の大きな魅力の一つです。
京急本線「能見台駅」から徒歩2分。部活や放課後学習で少し帰りが遅くなっても、これなら安心・安全です。入学にあたっては「これ(駅近)が決め手」という声も多く聞かれます。
来年度は制服を一新します。制服は学校生活の楽しみの一部という考えのもと、着こなしによって「かっこよさ」や「可愛らしさ」を表現できるよう工夫されています。
制服の表記も「男子・女子」ではなく、「スラックスタイプ」「スカートタイプ」といったスタイル表記に変更され、性別にとらわれない選択が可能になります。これにより、女子生徒がスラックスを選ぶことも自然な流れとなり、時代に即した柔軟な対応が図られています。
近年、校則問題が世間を騒がせています。もちろん横高にもルールはあります。ただ、上から一方的に押えつけるようなものではありません。頭髪・服装検査などはありません。スマホについても、法に触れたり、他人に迷惑をかけたりしなければ特に規制はしません。
自由と呼ぶなら、横高は最高に自由な学校と言っていいでしょう。ただし、自由ということと好き勝手というのとは違います。
生徒会が中心となり、学校生活のルールは生徒自らが決めます。なぜなら、それが横高の目指すグローバルな考え方であるからです。
説明会などで自由で活気に溢れた校風を体感してみましょう。(PR)
2026年から導入される「新制服」