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2024.4.12

〈2025年度入試〉高校受験ってなんだろう?-入試の基本まとめ「目指せ合格!」-令和7年度

高校受験は中学生のみんなも、保護者も、ほとんどの人が初めて。
なのに入試について、概要やあらましを知る機会はあまりなかったりしませんか?

入試までの日程、合格の仕組み、勉強のスケジュール…
高校受験の基本中の基本をまとめてみました。

大切なのは…
2024年4月に中3生になった皆さんが受ける入学試験は
「2025年度入試/令和7年度入試」です

まず、これを覚えておきましょう。
各都県共通、2024年4月に中学3年生になった皆さんが受ける高校入試は
「2025年度(令和7年度)入試」です。

「2025年度」とは2025年4月~2026年3月の期間を指します。
「2025年4月に高校1年生になる生徒を選抜する試験」という意味なので、
試験の名前は「2025年度入試」となります。

1 高校入試は正しい情報を確認しながら進めていきましょう

  • 公立高校の入試制度は、各自治体によって日程も制度も試験の内容も異なります
    (制度、日程、試験内容、試験の回数、追試験、出願方法、合格発表 等々)
  • 各自治体の中で、年度による変更もあるので注意しましょう

公立高の入学試験の回数は各自治体によって異なります。
例えば、埼玉県・千葉県・神奈川県の入学試験は基本的に1回だけ実施、都立高は推薦と一般の2回です。

入学試験の問題は各自治体ごとに作成されます。
例えば、埼玉公立では「学力検査問題」と、県内22校の数学・英語で出題される「学校選択問題」があります。
同じ埼玉県内の公立高校でも、数学(英語)の試験問題が2つあるということです。

追試験や二次募集などの制度も各自治体ごとになります。
例えば、千葉県公立高校の入学検査の日程では(千葉県では試験のことを検査といいます)、2023年5月にコロナ感染症が5類に移行したことから、2024年度から「特例検査」がなくなり、感染症を含む体調不良者を対象とした「追検査」に統合されました。

④コロナ禍以降、合格発表はインターネットでの発表がメインになってきました。出願もインターネット使用へ切り替わりつつあります。
例えば、都立高校では2024年度入試から「インターネット出願」となりました。公立高校の合格発表も、インターネット発表が主流になりつつあります(校内掲示も残っています)。

①~④のように、各都県別で異なり、さらに昨年度と本年度で変更される場合もあります。
「今年度の、正しい情報」を収集するように注意していきましょう。

①その年度の、自分の住む都県の入試要項(公立・私立)を必ず確認しましょう
②各都県や私立高校から順次発表される本年度の変更事項を確認していきましょう


このサイトでは1都3県各々の入試情報や、本年度(2025年度)での変更事項も順次お知らせしていきます。入試要項も発表され次第お知らせしますので、定期的にチェックするようにしてください。

2 受験する高校の決定は
中3の11月ごろに志望校(希望する高校)を決定するのが目安

まず、受験手続きのざっくりとした流れです(厳密には各都道府県で異なります)。

  • 11月頃:三者面談(保護者と学校の先生、受験生とで高校受験について具体的に話し合います)
  • 12~1月:志望校決定(入試日程が見えてきます)
  • 1〜3月:出願(必要な書類を受験校に提出)
  • 志願先変更:公立のメインの入試だけ、受験校を変えるチャンスが一度あります。
  • 入学試験:学科試験や面接、実技などの試験を実施
  • 合格発表:入試後数日で合否が発表されます(近年はWebでの発表がメインになっています)
  • 入学手続き

志望校の最終決定は出願時になります。
どこの学校に出願するか」は
年末の学力を見て/内申書の内容が確定して/受験校の希望者数の状況(倍率)をみてから、総合的に判断し、出願先を決定することになります。

毎年、受験生がいちばん悩むのが「志望校(希望校)決定」です。

志望校決定についてはまとめページがありますので、ざっと読んでみてください。
■まとめページ/よみうり進学メディア
「志望校はどうやって決める?」志望校決定へのステップ-まとめ


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の受験総合情報をお知らせしています。
各高校の情報も満載、カリキュラムや進学指導、部活など各高校の特長を分かりやすくお知らせしていきますので、志望校の決定にお役立てください。

3 高校受験 試験期間(入学検査期間)は
だいたい中学3年の1月中旬から3月上旬ごろまでです

次に「試験」の日程だけ抽出してみます。
平均的な日程は(※東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の場合)

  • 1月中旬~2月上旬 私立高推薦入試
  • 1月下旬~2月下旬 私立高一般入試
  • 2月中旬~3月上旬 公立高入試

1月の私立高から、2月下旬~3月上旬の公立高まであるため長く感じるかもしれません。
都立高校は2回試験があり(推薦・一般)、推薦が先なので2月初旬に試験終了となる受験生もいます。私立高校単願推薦の受験生も早々に合格通知が出ます。

4 私立高校と公立高校との違いは?

  • 民間人が作った高校が私立高校、都道府県や市などによる高校が公立高校です

私立高校には、福沢諭吉のような教育に志(こころざし)を持った人が設立した学校、英語教育に力を注いだ人が設立した学校、宗教法人が設立した学校もあります。
創立者の建学の理念に沿った教育が行われることが多く、公立高とは異なる教育が実践されています。

そのため私立高校はカリキュラムが豊富で特色が豊か。校風も個性にあふれており、文武両道の学校もあれば学力重視の学校もあります。
学習指導、部活動、卒業後の進学先/就職先など多岐に渡ってそれぞれの特長があるので選択肢が多く、私立高校は早めの検討開始をお勧めします。

公立高校だけにこだわらず、特色豊かな私立高校の中から自分の個性に合った学校に出会い、より実りの多い3年間につなげていく受験生が毎年たくさんいます。
また、公立高校と私立高校を比較しながら志望校を検討することで、公・私立それぞれの良さも分かってきます。


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の各私立高校の特長もお知らせしていきます。学校により個性はさまざまですので、月毎にテーマを設定し特集を組んでお知らせします。
特集は、「授業やカリキュラム」「進学・進路指導」「部活」「学校生活」など。興味があるジャンルから各高校のトピックを読み、自分に合った高校を探してみてください。

5 私立高校への進学には「私学助成金」があります
公立・私立を併せて検討することで受験の幅が広げられます

公立・私立の併願次第で、受験の作戦が変わります
日本の高校等への進学率は約98%。ほとんどの人が中学を卒業すると進学するということです。
それだけに、高校入試は不合格になってはいけない試験という重圧がかかります。その重圧から、公立高校受験は本来の実力よりワンランク、ツーランク下げ、安全で確実に合格を目指す傾向が強くなっています。
それは同時に、受験生の可能性を狭めていることにつながってしまいます。
私立高校を押さえてから公立高校を受験すれば、逆にランクが上の公立高校に思い切ってチャレンジすることも可能になります。受験生のプレッシャーが軽減できるうえ、公立高校の選択範囲が広げられるというメリットが生まれます。

私立高校進学に関する補助は各自治体から発表されています。特に私学助成金は要チェックです。
私立高校は学費が気になりますが、実際に調べると国の高等学校無償化や、各都県の父母負担軽減などの制度があるので「思ったよりは高くない」と感じられるかと思います。
(ただし支援額は世帯年収によって異なるため確認が必要です)。
私学助成金には国から出るものと、各自治体(県)からのものの2つあり、合算されます。
助成金については国や各自治体から発表されますし、担任の先生も相談にのってくださると思います。

こちらは埼玉県の記事ですが、「私学助成金について」がまとまっていますので他都県の皆さんも参考にしてみてください
■埼玉県の父母負担軽減事業補助と国の就学支援金について:よみうり進学メディア
特別寄稿「私立高に合格してから、悠々と公立高入試に挑戦しよう」

■都県別 負担軽減事業等昨年度(令和5年度)の例

6 高校では「学科」が登場します
学科は、普通科・専門学科・総合学科の3つです

公立・私立選択に加え、学科の選択(普通科と専門学科など)についてもぜひ、早めの検討開始をお勧めします。第一志望校・希望学科をどこにするかで入試対策の内容も変わります。
「学科」とは
中学校まではクラス全員が同じことを学んでいましたが、高校では中学にはなかった学科というものが登場し、学科によって学びが変わります。

  • 学科は大きく分ければ「普通科」「専門学科」「総合学科」の3つで、それぞれ卒業までに履修する時間割が異なります
  • 専門学科では、専門の学科の履修が多くなります。
    資格などを目指す学科もありますし芸術や体育を学んだり、理数科や外国語科など特定のジャンルを深く学んでいく学科です
  • 進学に特化した「理数科」や、「外国語科」などの人気もあって、専門学科は近年注目が集まっています。専門学科は高校から専門の分野の学習を開始でき、興味のある分野を深く学べます。好きなことがはっきりしている人に向いているのが専門学科です
  • 専門学科では、専門の学科の履修が多くなります。資格などを目指す学科もあるし、芸術や体育を学んだり、理数科や外国語科など特定のジャンルを深く学んでいく学科もあります
  • 進学に特化した「理数科」や「外国語科」などの人気もあって、専門学科は近年注目が集まっています。
    専門学科は高校から専門の分野の学習を開始でき、興味のある分野を深く学べます。好きなことがはっきりしている人に向いているのが専門学科です。

「学科」や「専門学科」についてはまとめページがありますので、ざっと読んでみてください

■「学科」「普通科コース」「専門学科」まとめ/よみうり進学メディア
「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その1
「学科やコースってなに?」志望校選びを開始しよう その2
「専門学科ってなんだろう?」普通科と何が違うの?どこが魅力なの?専門学科まとめ

7 偏差値ってなんですか?どう見ればいいですか?

模試を受けると「〇〇高校の偏差値」と、「自分の偏差値」が書かれて戻ってきます。受験でよく登場する数値が偏差値です。

偏差値とは、そのテストを受けた人全員の中で、自分がどのあたりにいるかという「場所」を示すものです。
ですので偏差値に100(点)はありません。全体の平均が偏差値50です。
50(平均)からどれだけ離れているかを示すものなので、人数は50がいちばん多く、離れた数字になるほど人数が少なくなる仕組みになっています。


毎年「今回のテスト結果」で、偏差値だけを見て悩んでしまう受験生が多くいますが、

  • 偏差値は自分がいる場所を知ることが重要であって、1点・2点に一喜一憂する必要はありません。
  • 偏差値は不動のものではありません。勉強に取り組み続けていけばあがっていく値です

悩んでしまうよりも、自分が行きたい高校の偏差値をまず調べて、「この偏差値を目指す!」と勉強にやる気を持つ方が大切です。

■偏差値についてもっと詳しく知りたい方はまとめページを読んでみてください/よみうり進学メディア
・〈2022年度入試〉「偏差値ってなに?」志望校選びに生かす偏差値 その1
・〈2022年度入試〉「偏差値ってなに?」志望校選びに生かす偏差値 その2


また、受験生から「今から必死でがんばれば、いくつ偏差値を上げられますか?」という質問が毎年、数多く寄せられますが

  • 高校の入学試験は基本、教科書の中から出題されます(これは全国共通です)
  • そのため受験勉強は今まで学んだ授業の復習と、苦手の克服が中心になります

「がんばる」という精神論だけではなく、範囲の中から「なにとなにを、いつまでに、どれくらい」と具体的にして、苦手をひとつひとつ攻略していけば、偏差値は上向きになっていきますよ!

■偏差値を上げる勉強法を記載した、毎年よく読まれている人気ページをご一読ください/よみうり進学メディア
模試の結果『第一志望校の判定はC』合格できますか?-模試判定は勉強に生かそう!


8 内申書(調査書)ってなんですか?

「内申書(埼玉では調査書)」は、受験生1人ひとりの中学の成績や学校生活をまとめたもので、中学校の先生が作成します。受験する高校に提出され、合否判定の資料のひとつとして使われます。
内容はいずれの都県でもほぼ共通で

  • 名前などの基本情報
  • 各教科の学習の記録
  • 学習の時間の記録(欠席日数)
  • 総合所見
  • 行動の記録
  • 特別活動等の記録

など。ポイントは、公立高で「内申点」となる各教科の学習の記録に記載される成績の部分。ここが重要です。

内申書は、神奈川県では中2と中3、埼玉県では中1から中3と、記載される期間(学年)は都県により異なります。
内申点は、中学校での毎日の学習態度によるものが主となるため「すぐに」上げることが難しく、内申対策はできるだけ早くしておくことが大切です。

9 「公立高校の合格!」合格の仕組みは?

いよいよ合格の仕組み「選抜方法」についてです。

高校受験では、当日の試験(学力検査)得点に内申書(埼玉の場合は調査書)の得点が加算され、合否が決まります。

内申点の「算出方法」は都道府県ごとに異なります。
さらに、同じ都県内でも内申点の「扱い」は高校ごとに異なります(学校ごとに「学力検査と内申点の得点の比」が設定されています)。


埼玉県公立高校の、昨年度の場合を例に、見ていきましょう。
■<埼玉県>昨年度(2024年度)の各学校得点の比/よみうり進学メディア
〈2024年度入試〉埼玉県 公立高「各高校の選抜基準」を発表-令和6年度

  • 埼玉県公立高校では「当日の学力検査の得点+調査書点+その他(面接など)」の合計点で選抜となります
  • 学力検査の満点が500点、調査書点は1年・2年・3年で1:1:2とし満点が180点、その他70点、面接50点です
  • さらに、学力検査と調査書の得点の比は高校ごとに設定されています。
    第1次選抜では4/6~6/4、第2次選抜では 3/7~7/3 の範囲の値となっていて、この数値をあてはめ、合計点が決まります
  • また、当日の試験で合否を決める学力選抜のほかに、各都県によって推薦入試や特色検査・前期選抜など、別の判断基準によって選抜する仕組みを採用している場合もあります

来年度以降の話になりますが、埼玉県公立高校では入試制度の変更が発表されており、
2024年4月の中学2年生は「調査書の一部変更」、2024年4月の中学1年生が受ける学力検査から、面接試験と特色試験が実施されます

■詳しくは
※2024年4月から中2になる学年の情報です※
<2026年度>埼玉県公立「調査書の一部変更」-令和8年度

※2024年4月から中1になる学年の情報です※
<2027年度>埼玉県公立高「選抜方法の変更」-令和9年度


このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の内申書(調査書)のしくみ、入学試験(学力検査)のしくみなど、高校受験の制度などもお知らせしていきます。
埼玉県公立高校の例のように、年度ごとの変更もお知らせしていきますので、ぜひお役立てください。

10 私立の合格の仕組み、推薦入試と単願、併願とは?

続いて私立高校の合格について見ていきましょう。

私立高校の入学試験スケジュール表を見ると、単願、併願、一般一次、一般二次…と複数回に分かれて書かれています(分け方や名称は学校により異なります)。
「単願」は合格したら必ず入学すると約束する試験です。「併願」は合格したら入学する権利を確保して他校を受験できる入試です。

単願の場合、早々に合格通知を受け取ることになりますし「この学校に入りたい!」との意思が固まっている場合にいい制度です。
ですが、そこにたどり着くまで、受験生は保護者と志望先の私立高校の特長について調べ、よく知ったうえで、学校の先生とも相談しておく必要があります。

①各校の特長を知るためにいちばんおすすめなのが「進学フェア(学校説明会)」です
各団体が主催する「進学フェア」は、複数の学校が集合するので効率的に情報を集められ、先生の説明も聞けるフェアもあります。
「よみうり進学メディア」では埼玉県の各高校が集合する学校説明会「彩の国進学フェア」を今年もお知らせしていきます。
2024年夏(2025年度入試対象)は、2024年7月20・21日(土・日)にさいたまスーパーアリーナで開催します。

このサイトでは「彩の国進学フェア」をはじめ、他の団体が運営する「進学フェア」など、受験イベント情報も順次お知らせしていきます。

こうした複数の高校が集結して行われるフェアの良さは、志望校検討の前に複数の学校情報を集めやすいこと、特色の比較検討がしやすいことです。できるだけ多くの高校の話を聞くようにしてみてください。

②「進学フェア」で概要をつかんだ後は、各高校が主催する「学校説明会」で実際に学校を訪問し、確認を進めまていきしょう。

学校説明会では先生や先輩方の説明を聞き、施設や校風などを見て、学校の特長を自分の目で確認することができます。

このサイトでは東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の公立高校・私立高校各校の説明会日程もお知らせしています。

例えば昨年度の千葉県の場合はこうなっていました。
・〈2024年度入試〉千葉県公立・私立高校「2023年 夏の学校説明会 一覧」-令和6年度

11 高校受験の対策はいつから?
高校受験の対策は早い方がいいです。「しかし」というお話をします。

前項にも書きましたが、内申点は合格の判定に使用されます。
内申点には中学生になってからの各教科の学力に加え「宿題を提出、遅刻もしない」など、学習への意欲・態度も加わります。内申点対策から考えると受験は中学校入学から始まっているということになります。

しかし中学生ともなると学校生活が忙しくなり、部活に熱心な生徒も多いことでしょう。友人との交流も増えると思います。受験も大切ですが、
一生に一度しかない13歳~15歳。中学生としての日々も大切にしてあげたいものです。

どんな高校に進学したいかは、受験生本人の個性や将来の職業イメージが大きく関わってきます。
また、コツコツ学習を進めるタイプ、ラストスパートが利くタイプなど、本人の性格もあります。
スポーツ推薦を受ける、専門学科を目指すなど、どんな受験をするかによっても異なります。

ですので受験勉強の開始時期や進め方は受験生本人とご家庭の考え方、各々の個性によるものが大きいと考えます。ざっくり見当を付けると

  • 受験対策として大きくとらえると「中1から毎日の勉強を」
  • 受験生としての勉強習慣づけは「中2の春休み~中3の1学期にスタート」
  • 入試問題の対策を開始するのが「中3の夏休みからスタート」

このあたりを目安に、クラブ活動や志望校のランク、本人の個性によって調節してください。


このサイトでは受験生を対象に、その時期に適した学習方法や受験への心構えなど、月ごとのシリーズ記事でお知らせしています、勉強のポイントや入試への取り組み方法を分かりやすく説明していきますので、ぜひ1年間通して読んでみてください。

■毎月の受験総合アドバイス(昨年度1月の記事です):
〈2024年度入試〉1月のテーマ「入試直前の勉強法~得点力アップに全力で」-令和6年度
■受験生からの疑問に専門家が回答します(昨年度1月の記事です):
〈2024年度入試〉受験生の疑問に答えるQ&A 「本当に受かるのか不安な気持ちになります」ほか-令和6年度

12 得点力アップを目指す学習計画!
受験勉強は、中1から3年間の学習の積み重ねと、苦手な部分の克服が主です。

受験勉強は、中1から3年間の学習の積み重ねと、苦手な部分の克服が主です

続いて、具体的な「入試対策」の学習スケジュールです。
「この高校に進学したい!」気持ちがまとまってくると、学習にも積極的になりますね。
全ての人の個性が違うように、受験勉強も「これ」という決まりごとはありません。受験校のレベルや得意不得意など、さまざまな条件によっても異なります。ざっくりとした目安としては

  • 中2の春休みから、今まで(中1~中2)の復習に取りかかりましょう。苦手な教科の克服にいい時期です
  • 中3の夏休みは中1~中3の1学期までの復習を全て終えることを目標にしてください
  • 復習が終わった人から「過去問題集」に取りかかりましょう。
    過去問はヤマを張るためにではなく、入試問題を分析し慣れていくことを目指します。
    何年分かと通しで見ると、出やすい問題、得点しやすい問題なども見えてきます。また、実際に解いていくことで「苦手(課題)」を洗い出すこともできます。

高校受験は「苦手の克服」がポイントです。自分の苦手を把握すると学習を効率的になり、ラストスパートをかけられるようになります。
「なにとなにを、いつまでにクリア」スケジュールを区切って取り組んでいくと、得点力も上がってきます。

このサイトでは東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県の公立高の過去問題分析や、私立高校の過去問掲載も行っていきます。たとえば2024年度の東京都と神奈川県の場合

■公立高校過去問分析/よみうり進学メディア
<東京都都立高校>
・〈2024年度入試〉東京都 都立高「都立入試問題 その傾向と対策は?」-令和6年度
<神奈川県公立高校>
・〈2024年度入試〉神奈川県 公立高「入試問題(共通選抜)その傾向と対策は?」【①全体傾向・数学・英語・国語】-令和6年度
・〈2024年度入試〉神奈川県 公立高「入試問題(共通選抜)その傾向と対策は?」【②理科・社会・まとめ】-令和6年度

高校入試では「過去問題研究」が必須になります。希望高校が公立か私立を問わず、数年分遡って攻略してください。まず問題形式に慣れることと、苦手を洗い出して復習を繰り返していきましょう。

最後となりますが、中3生にとっての受験とは

高校受験は、ほとんどの中学生が初めて取り組む、大きなチャレンジです。
①精神力:継続して勉強に取り組み、総合的な学力を高めていくための、継続的な学び
②自己理想像の確立:自分の将来像、職業観までを含み選ぶ、志望校の選択
③計画力:希望する進路を実現するために計画を立て具体的に落とし込んでいく、入試対策
さらに「どの高校が自分に向いているか(自己分析)」「特技をどう生かしていくか」
「体調管理は自分でできるか」など、受験は中学生の総合力を育むひとつのきっかけとなります

このサイトでは受験情報をわかりやすくお知らせすると同時に、
東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県の各高校と先生方、教育専門家、塾などの学習支援者の皆様とネットワークを組み、学習のみにとどまらない、中学生の成長を応援していく記事を発信していきます。
初めての高校受験に戸惑われている受験生の皆さん、保護者の皆さん、志望校合格へ向け、一緒にチャレンジしていきましょう。

(よみうり進学メディア編集部)

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