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埼玉 入試情報
2026.9.18

〈2027年度入試〉埼玉入試情報「令和9年度いよいよ受験本番に」-令和9年度

〈令和9年度入試〉夏休みが終わり、いよいよ受験本番に

全力で志望校を探し、出会おう
酷暑の夏が過ぎ、これからは1日ごとに秋の気配が近づいてくる。
そんな中、今春の中学校卒業生の進路状況も間もなく発表される。不安を克服して見事に進路を確定させた先輩たちの姿が、数字の中に垣間見える。
次は、君たちが本気で受験に挑戦する番だ。

7月上旬までに、令和9年度の公立高校入試の各校の募集人員と選抜基準、入試選抜要項が発表されている。
入試全体の大きな変化は、入試に臨む皆さんの不安材料だが、冷静に分析して自信をもって本番に立ち向かってほしい。

夏休みが過ぎて、いよいよ秋の陣、志望校の選択の時期が来た。

 

公立高校の募集人員に大きな変化が

来春の国・公・私立中学の卒業予定者は60,438人と、今春より1,704人減少する見込みだ。(埼玉県学校便覧より)
そのため、公立高校の募集人員は、40学級1,600人の減少となる。在籍の減少より少ない定員の縮小によって、公立高校の倍率は8年度より若干上昇すると考えられる。

前年の実質倍率は1.11倍と、7年度より0.05倍下降した。
原因として考えられるのは、私学進学者に対する国の大幅な授業料支援があったからと思われる。

支援(就学支援金)は、県内私学で約39万円から45万7,200に増額しただけではなく、県外の私学進学者に対しても同金額が支援された。
また県からの支援が年収609万円未満の家庭に入学金10万円、500万未満は入学金23万、施設費支援20万円(ただし県内私学のみ)などが大きかったようだ。※1

公立から私学へと志望校を変える生徒の増加は、9年度入試でも同様の現象が起こる可能性があり、今後の動向が注目される。

 

■※1 「私立高校の就学支援金(国・埼玉県)」について詳しくは:埼玉県ホームページ
私立学校の父母負担軽減について(令和8年度)

 

入試問題は、中学校での授業が基本

県教育局では、5月に入試の出題の基本方針と選択問題実施校の発表※2に続き各校の募集人員※3、募集要項、各高校の入試選抜基準※4が発表された。
令和9年度の公立高校の入試内容が出揃ったことになる。

学力検査問題の出題の基本方針では、「基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、思考力、判断力、表現力をみる問題の出題に配慮する」「出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮する」とされ、前年の方針と同一だった。
学力検査では、数学と英語で学校選択問題が採用されているが、9年度入試では、前年の22校に浦和南が加わり23校となった。※2
選択問題は『問題の一部に応用的な問題を含む』とされるが、出題の基本となるのは「中学校での学習内容」であることは変わらない。
出題の基本方針には「学校の授業を大切にしてほしい」というメッセージが込められている。

 

■※2 「入試の出題の基本方針と選択問題実施校の発表」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年度入試〉埼玉県 公立高校「出題の基本方針」「学校選択問題実施校」を発表-令和9年度
■※3 「募集人員」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年入試〉埼玉県 公立高校「募集人員発表 全日制1,600人減」-令和9年度
■※4 「令和9年度公立高校選抜 入試要項・実施要領(確定版)」について詳しくは:よみうり進学メディア
〈2027年度入試〉埼玉県 公立高校「入学者選抜実施要項(確定版)」-令和9年度
〈2027年度入試〉埼玉県 公立高「各高校の選抜実施内容(確定版)」を発表-令和9年度

 

志望校の選抜基準を読み取っておこう

公立の入試では、入試得点だけでなく、各学年の調査書の各教科の評定合計が、各校ごとに定めた一定の比率で得点化され、入試得点と合計して選抜に利用される。
評定の学年ごとの比率や、入試得点との合算の仕方は、発表された「入試選抜の基準」に記載されている。

選抜基準を調べると、各学年の評定を平均的に取り扱う場合や、3年次の評定を重視する学校があること。また、学力検査の得点を重視している学校と、各学年の評定を大切にしている学校があることが分かる。
志望する高校の選抜の基準を入手して、調べ、対策をとってほしい。

 

9月末の進路希望調査が志望校決定の第一歩

9月末には、全県の国立・公立・私立の中学校で進路希望調査(10月1日現在)が実施される。
これは、1人1校、行きたい高校を書いて提出するといったもので、結果は、10月末に発表される。
ただし、9月末の調査では、まだ漠然としている人も多く、必ずしも受験生の志望動向を表したものではないことや、おおよその人気動向であることに注意が必要だ。

12月には、2回目の志望校調査が発表される(12月15日現在)。冬休み明けに発表されるが、こちらは、調査書が確定している時点の調査であることと、私学の個別相談がほとんど終了しているため、信頼できる資料となるようだ。
これまで漠然としていた志望高校が、2回の志望校調査で急速に現実味を帯びたものになって来ることになる。
つまり、志望校を意識するのは9月末、ほぼ確定していくのは、12月中旬ということだ。ただし、公立の出願が1月下旬のため、具体的な出願高校は冬休みの成果を見てから変えることができる。※5

■※5 (参考)昨年度の「埼玉県進路希望調査(10月末・12月15日)」結果:よみうり進学メディア
〈2026年度入試〉埼玉県「進路希望調査結果(10月1日現在)」発表-川口市立3.01倍など
〈2026年度入試〉埼玉県「進路希望調査結果(12月15日現在)」発表-市立浦和2.35倍など

 

いろいろな機会をとらえ説明会や相談会に参加を

9月以降、公・私立高校のほとんどの高校で、学校説明会や入試説明会・体験入学を実施している。申し込み制や密を避ける工夫がされており、定員制などの制約はあるが、受験生に学校の雰囲気や施設、部活などをみてもらい、学校選択の参考にしてもらおうという目的だ。
こうした機会をとらえることや、インターネット等を上手に利用し学校調べをしていってほしい。

私立高校では、12月下旬頃までに、学校説明会に加え、生徒・保護者対象の個別相談を実施している学校が多い。
個別相談とは、通知表や各種検定、ボランティア、その他の実績をもとに「合格の可能性を判定する機会」とする学校と「個人的な質問に答える場」とする高校がある。

高校の先生方と接する機会として個別の相談は重要だ。
相談会は、学校との相性や、高校生活を垣間見る機会としても利用しておきたい。
私立高校には、学校ごとに異なるコース(類型)や入試制度があり、希望するコースや入試制度、出願基準などを聞き取っておくことが必要だ。
出願基準は、これからの皆さんの学習を進める上での目標値になっていくに違いない。

個別相談も予約制になるケースが多いが、定員を超えても別日で受付をしてくれるため安心して申し込もう。

高校を見て、触れて、感じて、目指す志望校と出会ってほしい。
相談会に参加したら、その結果を、担任の先生に報告しておこう。きっと有効なアドバイスがもらえるはずだ。

 

(岩佐教育研究所 岩佐桂一)

 

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